内容説明
佐和子は平凡な25歳。祖父が戦前パリで書いた日記帳を読んで重大な秘密を知る。謎を追う彼女はパリで変わる。長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美雀(みすず)
22
輸入商社長の娘の田沼佐和子は事業を始めてみろと2000万の小切手を渡された。祖父が遺した日記を切っ掛けに事態は思わぬ方向に…。パリが舞台のおしゃれな恋愛小説と思ったら、戦時下の話だったのですね。第一世界大戦当時、ヨーロッパも激動の時代だった事が分かります。2013/11/29
橋川桂
8
祖父が遺した若き日の渡仏日記からひとつの疑問が浮かび上がって、というありがちと言えばありがちな筋。原田マハやケイト・モートンを先に読んでいると、やや物足りなく感じはする。まずまず興味深いミステリではあるけれど、上巻読んだ現時点では「まずまず」「面白くなりそう」どまりかな。時々台詞が不自然に演劇調になったり、外国人の台詞や文章が今一それっぽくないとか、気になるところはありつつ、読みやすくはある。2018/11/15
yukarino☆
2
有名な作家さんですが、初読み作品です。『作家の読書道』で白石一文さんが宮本さんを絶賛しておられたので、図書館にあったこの本を読んでみました。主人公の田沼佐和子が離婚をきっかけに祖父の形見の日記を読むところから物語は始まります。その日記がきっかけでフランスに人探しに行くことになるのですが、この本とにかく面白いです。私が苦手な第一次、第二次世界大戦の時代が背景にあるのですが、わかりやすい文章のおかげで全く苦になりませんでした。下巻を借りてこなかったのを激しく後悔。はやく続きが読みたいです。2012/05/31
入江大和
1
過去の読書記録より記載。1994/01/22
にゃん
1
宮本輝さん有名だけど読んだことないなぁと思って、借りた本。図書館本だとあらすじとかも全くわからないまま読むので、タイトルからもストーリー想像できないし…。心配でしたがだんだん引き込まれて行き、続きが気になるー。下巻も読み出したら寝られない…。探してる人は見つかるのか、謎はとけてスッキリ日本に帰れるのか❗2017/04/16