内容説明
保険金殺人の犯人は、この男しかいないのだが、いつも完全アリバイがある。少年、刑事、旧友など１０人が持つ財布が事件を語る輪舞形式の異色小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃさち
24
財布目線の話でした。登場人物の財布たちに性格があり事件が進んでいく。犯人たちの性格も細かくておもしろかったです。2017/08/07
けちゃ
11
お勧めされて読んだ本。財布目線のストーリーと聞いていたけど、ほんとにあくまで財布はストーリーを語るだけ。真相は探偵たちが暴いていく。そこが新鮮で、そして急展開のラストも、言うことなし。おもしろかった。2014/03/10
くまんちゅ
9
それぞれの財布が持ち主の行動を見守るという珍しい「財布目線」の作品。保険金殺人を巡って警察やマスコミからも犯人扱いされる男女。果たして真相は…。時代背景などは別にして、とても二十年前に書かれたと思えない。事件の真相にしてもむしろ今の時代に起こりそうな感じで全く古さを感じませんでした。「財布目線」というユニークな作品ですが、ミステリーとしても飽きさせない内容でした。2012/05/19
星群
7
お財布が主人公っていうところが面白かった。事件は、哀しいけど。携帯とか鞄とか、少し変わったものを、主人公にするのも面白いだろうな。2011/05/25
ムーミンママ
5
財布が語り手になっている面白い設定の連続短編集。「少年の財布」と「犯人の財布」が切なかった。2017/04/19
