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家康の遠き道

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334911669
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



岩井三四二[イワイミヨジ]

内容説明

赤裸々に戦国武将の心を暴き、読者を惹きつける人気作家の最新作!手に入れた天下を死後も、どう無事に守り、保ちつづけるのか―戦国を勝ち抜いた“怪物”が辿り着いたこたえとは?

著者等紹介

岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年岐阜県生まれ。’96年『一所懸命』でデビュー。同作で第64回小説現代新人賞受賞。’98年『簒奪者』(『兵は詭道なり 斎藤道三』と改題)で第5回歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で第10回松本清張賞、’04年『村を助くは誰ぞ』で第28回歴史文学賞、’08年『清佑、ただいま在庄』で第14回中山義秀文学賞、’14年『異国合戦―蒙古襲来異聞』で第4回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

179
図書館本。関ヶ原直後から晩年までの家康。とにかく最後の脅威となりうるものの排除が目的。キリスト教などの外威、豊臣家と恩恵武将、武闘派などの取り締まりなど死後徳川長期政権に向けて邁進してました。織田、武田、上杉など凋落ぶりをみているだけに慎重に事を進めていく様を面白く描いてました。 2017/12/16

さつき

79
駿府に移り大御所となってからの家康を描く作品。必要以上に主人公に肩入れすることもなく、かといって狸親父らしい腹黒さを強調もしない。そこには自分の死後の世の中を見据え、子孫のために万全な体制を作ろうと心を砕く家康の姿がありました。隙を見せれば侵略の足掛かりを掴もうとするスペインやポルトガル。その二国を出し抜こうと機会を窺うオランダにイギリス。異国との関わりをどうするか。国内で力を持ち始めたキリシタンの動向、頼りない息子達…次々に持ち上がる課題を家康がどう捉えていたのか。想像が広がり面白かったです。2021/08/30

とん大西

62
これは面白かったです。家康晩年、幕府は既に二代秀忠の治世。徳川家も安泰かと思いきや豊臣家の残存勢力、キリシタン絡みの国防問題、頼りない息子達と家臣ら等々、楽隠居出来ない日々を送る家康。内憂外患でひたすら守成の為に政治を司る。老いた創業者の悩みボヤキが人間臭くて面白い。250年後、西郷が解体し大久保が基礎から建直した世は政治家・行政家・軍人というマルチタレントの家康が己れ一人で構築した(極端な言い方だが)治世。時を超え英傑達は繋がる。「翔ぶが如く」との併読、わりと感慨深かったです。(最後2頁は要らんが…)2017/11/26

おぎわら

26
歴史または伝記小説。関ヶ原戦後将軍職を秀忠に譲り駿府に隠居しているところから始まり、大坂の陣、死去までの江戸幕府の礎を固める時期を「守成」という言葉で綴っていく。史実に沿って淡々と話が進むが、外交政策やキリシタン問題、大坂との交渉など、若干食い足りない印象。ラスト、通常、歴史小説には出てこない言葉で著者の家康観が明かされる。作中にもその見方はちらほらと垣間見えるのだが、面白い見方ではあるので、いっそのこと最初からそれで押し切れば一風変わった個性のある家康伝になったのではないか。2017/12/29

onasu

23
将軍職を辞し、駿府でいわゆる大御所となった家康公。老齢になっても体力維持は欠かさず、度々泊まり掛けで鷹狩りにも。  そういった隠居暮らしの傍ら、徳川の世を続かせるため、豊臣家の処遇、海外交易とキリシタン、武家を始めとした諸勢力への対処といった諸懸案に取り組んでもいた。  前政権と同じ轍は踏むまいと、諸事にあたったことは丁寧に描かれていておもしろかったが、家康公以外はせいぜいが凡人との描き方は、やや一方的に過ぎるか。  でも、戦国期の武将ではなく、統治者として読むには好著だと思います。2017/08/24

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