ザ・ブラックカンパニー

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334910648
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

水野剛太、25歳。高校卒業後、ロックにのめり込むが芽は出ない。バイト先のコンビニも閉店の憂き目に―。ある日、偶然入ったヤンキーバーガーで、フェラーリを乗り回す社長にスカウトされ、有頂天になる剛太。しかし、それが悪夢の始まりでもあった。超長時間労働で残業代はスズメの涙、パワハラは当然…。さあ剛太、これからどうする?

著者等紹介

江上剛[エガミゴウ]
1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)に入行、人事部や広報部、各支店長を歴任。’97年の第一勧銀総会屋事件では解決に尽力した。事件を材にした映画「金融腐蝕列島 呪縛」のモデルともなった。銀行業務の傍ら、2002年『非情銀行』で作家デビュー。’03年に銀行を退行し、執筆に専念。テレビのコメンテーターとしても活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

123
ハンバーガーショップに就職したはいいものの、実はブラック企業でああだこうだという話!自分がこのハンバーガーショップに入って頑張るものなら間違いなく死ぬな(笑)それは置いといて、ハンバーガーの作る過程の描写が細かく臨場感もあり、ハンバーガーやフライドポテトなど作る大変さが伝わりました。物語も、けっこうぐいぐい引きこまれ、やっぱり涙腺が弱いしんごろは、またラストにウルウルでした。主人公の水野、同期の如月、同期の仲間から、親友または戦友に近い友情へと成長していく2人にも共感できました。映像化してほしいですね。2017/09/30

あすなろ

82
シュミレーション・ビジネス小説とも言えるブラック企業をテーマにした江上氏最新作。で、ブラック企業の定義ってなんですか?その辺り、僕はボンヤリしてたため、手に取り読了。結果としては、正直、その解答と言える内容ではなかったが、現代のファーストフード業界の置かれている一面を切り取っていると考えれば良いのでは。それを机上にて江上氏がシュミレートしている。うーむ、ま、こんなところかなという感じの一冊。もう一つかな?もう少し期待してしまう。残念な一冊か。2016/01/24

ユザキ部長

80
さくっと読めた。扱う題材は深刻です。根が深いし答えがない気もする。しかしまぁプラスとマイナスのぶれ幅が激しいこと。なのでソフトな印象に感じた。2018/11/06

Tsuyoshi

68
ブラック企業であるヤンキーバーガーに拾われた水野と如月の奮闘記。社員には立派な理念を語りながら利益最優先の経営陣のドライな態度が何だか他人事には感じられないなか、現場の団結力や仕事への熱量には胸が熱くなる部分も多く、ラストは爽やかな感動が押し寄せてきた。2018/07/24

やこ´•ᴥ•`

49
専門学校を卒業後、正社員になれず25歳になってもバイトで食いつなぐ日々の水野。バイト先だったコンビニも潰れ、途方に暮れたまたま入ったヤンキーバーガーで、偶然居合わせた社長にスカウトされ、入社試験を受けることに。めでたく正社員として合格したが、そこで待ち受けていたのは・・・---ブラック企業で洗脳され、なんだか分からないうちに頑張って働いてしまう人の心情がよく表れていた。水野は強い人間だったし、素晴らしい仲間が居たから良かったけれど、そうでなかったら危なかっただろうな。内容は重いけど、読みやすい◎2019/07/31

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