出版社内容情報
昨年初の小説『ナイス・ディール』発表し、好評を得た著者が、父として、証券マンとして活躍する主人公を描いた小説。
内容説明
第二子の誕生した日に、会社が買収された!?木下勇介の勤めるトマト証券が、業界大手の朝日証券に買収される。その記事が各新聞を賑わせた朝、勇介の第二子が誕生する。妻のいない一週間、長男の世話をしなければならないし、勇介の想像を絶する苦闘の日々が始まった。所属する部には、暴力的で成果至上主義の野獣のような部長がやってきて、過酷なノルマの必達が課せられた。―猶予は一週間!父として、証券マンとしてどれだけの力を発揮できるのか!正統派サラリーマン小説の意欲作。
著者等紹介
町田哲也[マチダテツヤ]
1973年生まれ。慶應義塾大学経済学部在学中の97年に「我が家のできごと」で新潮学生小説コンクール奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kiroro
11
たかが仕事、されど仕事です・・・2016/08/21
chakiw5
4
初めての作家さん。弱小証券会社の勇介は第二子出産の喜びた共に会社が合併される。新しい部長は今までとは違い数値の成果のみを信じるが子供の世話に追われる身には厳しいものとなるが課員共々勇介も成長して行く。読み易くすぐ読了、しかしそれは裏が無くすべて想像の範疇で悩む楽しみが無いとも言えるかも。やはり基本的原則は山浦が正しい。2021/01/10
あぶちゃん
4
猛烈部長の下、一週間で部下の意識が改革されるというお話し。幾らなんでも今どき殴る蹴るは有り得ないと思いました。2016/12/27
としき
2
確かに昔は、あの時に戻れればいいのにと思うことがよくあった。なんでこんなことをしてしまったのか?なんであんなことを言ってしまったのか?なぜこんな選択をしたのか?あの時に時間が戻ってくれればと後悔することが多々あった。否、今でもその後悔の連続である。でも、少しずつそれが自分の人生なんだと思えるようになってきた。何が正しかったのか、何が間違っていたのかなんて人が決めることではない、そのすべてを受け止めて、自分自身で納得して、歩んで行くしかないのだろう。そんなことを気付かせてくれる一週間があれば幸せである。2016/07/26
じらーるぺるご
2
吸収合併される証券会社の営業マンが 子育てしながら仕事頑張る7日間の話でした。 ビジネスの話は興味もあり読めましたが あとはどうでもいいような、とってつけたような苦労話で 結局はそれほど面白くなかったと思いました。2016/06/07