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美森まんじゃしろのサオリさん

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334910303
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

民俗学的な意匠とローカルでのどかな雰囲気をブレンドし、飄々とした筆致で紡がれる、異色の探偵小説!

内容説明

都会の灯を離れた山すその美森町。美森さまという神さまと、それを祀る卍社を戴く、限界集落寸前の小さな古い町だ。若き肉体派なんでも屋・岩室猛志と、地元出身の美人女子大生・貫行詐織は、町役場からの依頼を受けて、住民たちが巻き込まれた事件の解決にあたる町立探偵“竿竹室士”というユニットを組んでいる。ところが、詐織には、猛志にも知らせない思惑があるようで…。民俗学+最新テクノロジー+不可解な謎の新ブレンド。

著者等紹介

小川一水[オガワイッスイ]
1975年、岐阜県生まれ。1993年、「リトルスター」で第3回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作入選。1996年、『まずは一報ポプラパレスより』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞。2004年、『第六大陸』で第35回星雲賞を受賞。2005年、『老ヴォールの惑星』で「ベストSF2005」第1位に選ばれる。2006年、「漂った男」で第37回星雲賞を受賞。2011年、「アリスマ王の愛した魔物」で第42回星雲賞を受賞。2014年、『コロロギ岳から木星トロヤへ』第45回星雲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

101
卍社(まんじやしろ)に見守られる過疎の里・美森。何でも屋の猛史は、不思議な事件が起きると町立探偵「竿竹室士」として出動を命じられる。でも実際に謎を解くのは、賢く美しく腹黒いサオリ。あやかし系和風ファンタジーのムードを漂わせつつ そこは小川一水さん、近未来的メカを投入してSF風味のミステリーに仕立てている。サオリのキャラは好きになれなかったけど、近未来の過疎の地に希望が見えるような話だった。2017/02/06

みっちゃん

87
近未来。テクノロジーが駆使されていても、古くから伝わる守り神の伝承が生きている限界集落。神様のお使いの仕業では?の事件に挑む、学歴社会からドロップアウトして移り住んできた青年と、心の内をガードして踏み込ませない女子大生の「町立探偵」ユニット。さくさくと読みやすいが、何だか物足りない。彼女の心の屈託をもっと掘り下げて描いてくれたら、あの我儘にしか見えない行動にも共感できたかも。ちょっと残念。もうすぐ発売の【天冥の標】の新刊は心待ちにしているが。2015/12/07

あむぴの

41
近未来と、田舎というバランス。ふわふわしてる。もうちょっと何かに特化していればいいのに。2015年6月、光文社。初出:「小説宝石」「SF宝石」と書下ろし。2017/03/09

九月猫

39
少しだけ未来の限界集落寸前の町、美森町。岩室猛志と貫行詐織がユニットを組み、町立探偵〈竿竹室士〉として町に起こったミステリを解決するために東奔西走。ただし走り回るのは猛志だけ。詐織さんは頭脳労働。都会から来た強面で大男のなんでも屋/地元で生まれ育ったふんわか美人女子大生。正直で誠実/嘘つきで腹芸が得意。外見も中身もまるで正反対なふたり。実は探偵する理由も正反対。町役場の若手のホープ宮寺さん58歳と、実現しそうな未来の道具がおもしろく、ユニット結成のいきさつや詐織さんのお父さんが謎のままなので続編希望。2015/07/26

えも

26
G県(岐阜県?)の山奥の限界集落、美森町の「町立探偵」である2人の男女が事件に挑むミステリー仕立ての小説で、しかも少し未来っぽい▼だから第1話の未来テクノロジートリックに「なんかズルい」と一瞬思ったけど、多分謎解きがテーマではない▼そして第2話で、頭の回転の速い謎めいた美少女とガタイが大きいのに実は純朴な若者の会話に「ビブリアか!」と突っ込みたくなるが、それもおそらくメインテーマではない▼ようやく第3話以降に気付く。きっとこれは、新旧住民が一緒に村を守ろうっていうメッセージだと▼…きっとそうだよね…。2015/09/16

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