• ポイントキャンペーン

戦場の聖歌(カンタータ)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334910242
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

太平洋戦争の最中、今は亡き友から、娘に渡して欲しいと託された手作りの靴。青年は、人生の債務として娘を探し続けた。戦後70年―激動の人生を歩んだ若者たちの姿を通して、戦争の非人間性と不条理を訴える渾身作!!

著者等紹介

森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年、埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。ホテルマンを経て、作家となる。’69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、’73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞を受賞。2003年に第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。’11年『悪道』で第45回吉川英治文学賞を受賞。ミステリーを中心に、歴史小説、ノンフィクションなど、多岐にわたる分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らぐさん

63
戦後70年、波動の人生を歩んだ人間の姿を通して戦争の非人間性と不条理を訴えかけてくる。以前、悪魔の飽食という作品で731部隊のことが書かれていたが、ここでも、人間のすることとは思えない人体実験の様子が描かれている。読むに耐えられなくなりながらも、目を背けてはならない事実がここにある。2015/12/20

いつでも母さん

37
ちょっと得意では無い森村誠一を一気に読了。『トロイカ』での5人の約束には胸が熱くなった。そして、長い長い時を経て祖父との約束を果した時、この国はどうなっていた?彼の国々もまた然り・・現実は厳しい。残酷な戦争の一端をこの本も語っている。絵美と薫のその先の世代の為にも『形見の赤い靴』の想い通り、できるだけ遠くへ一人で歩ける、世界中になっていますようにと願わずにいられなかった。2015/06/11

薦渕雅春

10
太平洋戦争前、持永 大志は満州に渡り、入社試験がきわめつけの難関として有名な満鉄に入社。ハルピン市内の歌声酒場「トロイカ」には夜毎、若者たちが集まり、大志にも国籍も違う親友が出来た。戦争が彼らを引き裂き、大志は 七三一部隊に配属される。そこで トロイカ の仲間・林 国栄 と悲しい再会し、娘に渡して欲しい、と形見の赤い靴を託される。 戦争当事者、彼我いずれも正義を主張して、殺傷し合う。どちらにも正義はない。あるとすれば、愚かさだ。友情に国境線はない。どこまでが史実に基づいているのか、壮絶な歴史小説だと思う。2016/05/25

天笑院たか姫

9
ちょっと苦手な雰囲気の物語でした。満州で出会った出身国の違う5人。戦争が勃発するが、再会を夢見て、5人はそれぞれの道をいく。戦争のとらえ方、考え方は、各々違うが、二度と侵してはいけないと思った。2015/06/29

あきむら

8
途中でくじけそうになりながらも、なんとか読了。どのような理由であれ戦争は人と人との殺し合いでしかなく、狂気も戦争では肯定されてしまう怖さに読み進むのが辛かった。2015/07/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9732223
  • ご注意事項