- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 雑学文庫
- > 光文社 知恵の森文庫
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
75
沖田×華さんの、学童期を綴ったエッセイ漫画。アスペルガーなどの発達障害があまり知られていなかった時代に、協調性のない行動から問題児と位置付けられ、クラスメートや先生からイジメにあう姿に、胸が痛みました。コミカルに描かれているけれど、死を覚悟するほどイジメの実態は壮絶です。最後は良い先生と巡り会えたおかげで、ちょっとだけ救われますが、もしかしたら今もこんなイジメがあるかもしれないと想像すると怖くなりました。沖田さんのコミックエッセイに惹きつけられてしまったので、少しずつ読んでいきたいです。 2015/05/28
パフちゃん@かのん変更
55
発達障害という言葉が市民権を得たのは最近の話だし、肢体不自由でも脳性麻痺でもない著者の障害は外からは見えづらくワガママとかルールが守れない悪い子として扱われてしまったのでしょう。著者のような障害を持つ子にとって、集団行動を強いる学校という場は地獄だったと思います。そして鬼畜のような体罰教師やエロ教師。即刻クビと言いたいところだが、あとがきに他の子からは「あの先生良い人だったじゃん」と言われているように普通の先生だったのかもしれない。最後に川平先生に出会えてよかったね。2017/11/07
あやの
41
発達障害の概念がなかった頃の学校では恐ろしいことが行われていたんだなと思った。体罰も容認されていた時代だから、今では考えられないようなことも描かれていて、マンガなのに読むのが辛かった。発達障害の子どもに特性に合った指導をすることは、今は当たり前になっていているので、ここまでのヒドイ対応はないと思いたい。×華さん、よくここまで生き抜いたと思う。2019/01/14
カナ@バンバンビガロ
36
発達障害(自閉症スペクトラム)の娘に「世の中には自分だけじゃなくて同じく“私ってみんなと違うのかな…”って悩んで生きている人もいるよ」って伝えたくて、読ませたいなと思って手に取る。発達障害の著者の学生時代のことが描かれているんだけど、昔のこととは言え、先生が酷すぎて…娘に読ませていいものかどうか…迷う。今の先生方はもうちょっと発達障害に理解があるものと信じたい。2019/03/02
ネギっ子gen
31
発達障害の存在が、まだあまり知られていなかった時代。協調性のない行動から、問題児というレッテルを貼られるニトロちゃん。クラスメートばかりでなく、やがて先生からも酷いイジメを受ける……。ADHDとアスペルガーを併発する著者自身の体験を基に、過酷な学校生活を涙と怒りと笑いで描くコミック。2014年放送のNHKハートネットTV「弱点を笑い飛ばす 発達障害の漫画家・沖田×華」にて著者の名前を知り、番組内で紹介された本作を読んだ。それから数年後、『透明なゆりかご』が評判になり、TVドラマ化したことに喜んだっけ――⇒2021/02/28