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知恵の森文庫
人はなぜ学歴にこだわるのか。

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334783501
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

誰もふれない、最後の「日本の陰険な謎」。


「学歴はワインと似ている。中身を鑑定するより、ラベルで判断する方が面倒が少ない」「学歴は環境問題と似ている。抽象的な正義に賛成しながら、現実面では野放図なままである」――就職、恋愛、結婚、出世、人間関係から、有名人学歴スキャンダルにいたるまで、学歴という踏み絵をテーマに、縦横無尽に著した刺激的書。解説・内田樹

〈目 次〉
まえがき

I
クラスは階級の卵である/一流大学の学生にオンナが群がるというのは本当なのでしょうか/最終学歴の違う者同士は、打ち解けた人間関係を形成できないのだろうか/「学歴にこだわらない」と言いながら受験に狂奔している人々の本音/【コラム1】シブマクのトゥーリオ/一代限りの身分であるはずの学歴が世襲されつつあることの不可思議/学歴コンプレックスはいかにして相続されるのか/早稲田フリーメーソン・稲門会の暗躍と跳梁/【コラム2】寄付金350万円のトリック/学歴婚制度が推し進める隠微なアパルトヘイト/学歴無用論をあざ笑うカップリングパーティの条件/「東大なんかくだらない」と言えるのは東大生だけなのだろうか/中卒という見えない人々

II
田中角栄=低学歴なるがゆえに能力をひけらかさなければならなかった男の生涯/郷ひろみ=お受験用仮面夫婦を演じ通した元夫妻の幼稚舎物語/森喜朗=学力の欠如がむしろ「実力」の証明になる裏口入学の政治的背景/広末涼子=吉永小百合とではどうしてこんなにも扱いが違うのだろうか/【コラム3】ヒロスエの「大学生活」/菊川怜=学歴コンプレックスの解毒剤としての利用法/野村沙知代=サッチーを許せなかった本当の理由

III
わが学歴=ペーパーテスト巧者の社会的不適応傾向について

あとがき
文庫版のためのあとがき
解説 内田樹

内容説明

「学歴はワインと似ている。中身を鑑定するより、ラベルで判断する方が面倒が少ない」「学歴は環境問題と似ている。抽象的な正義に賛成しながら、現実面では野放図なままである」―就職、恋愛、結婚、出世、人間関係から、有名人学歴スキャンダルにいたるまで、学歴という踏み絵をテーマに、縦横無尽に著した刺激的書。

目次

クラスは階級の卵である
一流大学の学生にオンナが群がるというのは本当なのでしょうか
最終学歴の違う者同士は、打ち解けた人間関係を形成できないのだろうか
「学歴にこだわらない」と言いながら受験に狂奔している人々の本音
一代限りの身分であるはずの学歴が世襲されつつあることの不可思議
学歴コンプレックスはいかにして相続されるのか
早稲田フリーメーソン・稲門会の暗躍と跳梁
学歴婚制度が推し進める隠微なアパルトヘイト
学歴無用論をあざ笑うカップリングパーティの条件
「東大なんかくだらない」と言えるのは東大生だけなのだろうか〔ほか〕

著者等紹介

小田嶋隆[オダジマタカシ]
1956年東京・赤羽生まれ。コラムニスト。早稲田大学教育学部卒。会社員からいくつかの職を経て、テクニカルライターに転じる。その独特の文体と視点は、読者の熱狂的な支持を得てやまない
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うさうさ

26
実に面白かった。この著者の文章がすごく面白くて、学歴(学校歴)について様々な角度から考察しているのだけど、本人もよく分からないとモヤモヤしているのが笑える。 学歴とはワインのラベルのようなものとはいい例えだ。2018/06/23

teddy11015544

7
例えば、もう2歩先に出ると新しい世界が見えることはわかっている。でも自分にはその2歩は進めない。そこに小田嶋先生があらわれて、余計なお世話かも知れないが、2歩進んだ先の世界のありようを提示してくれる。でもその世界を見たからといって、さほど役に立ったり、幸せになれるわけではないのだが・・・・・。以前から読みたかったのだが絶版で、今回アマゾンで古本を買って読了。小田嶋ファンとして、とても面白かった。2015/11/14

yamikin

7
本屋でふと手に取った本。巻末の著者プロフィールを見た際、出身大学が書かれていないとどうも落ち着かない、そういう人は素直にこの本を読むべし。この頃から、著者は一貫して地雷を踏んでると思います2013/04/08

やまやま

6
選挙が近づいてくると学歴(詐称)が話題になる。受験の時期はまた然り。ブランドの値札を付け替えて売り込まれても価値が判断しがたい(高値でも買ってしまう)のと同様に、「人間にゲタをはかせる効果」のある学歴とはいかなるものであるかの自問自答が繰り返される。「高学歴で不適応」については、対人能力を欠いた人間の逃げ場という表現が納得できた。あとがきに、いい年をした男がくよくよ考えてできあがった本とあり、解説の内田樹氏が「徹底的に内省的な人間」である著者を「肩の力が抜けた知識人」の系譜として語ることは了解。2019/06/02

teddy11015544

4
人の属性やある一面の能力を判断するにはかなり有効だが、性質や全人的能力を判断するには甚だ頼りなく、使えないもの。しかし一度読んだ本でも何度読んでも楽しめるようになったのは、記憶力が低下したからだろうか。いやいやそんな訳はない。俺は国立大学卒だ。2016/09/19

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