出版社内容情報
大石圭[オオイシ ケイ]
内容説明
青年医師の望月慎介が心に秘める、父の新しい妻への想い。しかしその父は急逝し、残された妻ルナは、事故で半身が不自由な身となっていた。彼女に尽くす日々の中、さらにつのる想い。抑えきれない渇望に、彼はルナの面影を持つ女を探し求め、狩り始めた。拉致、そして飼育―。屋敷の閉ざされた部屋で、女たちの声なき悲鳴が闇に溶ける。異形の愛を描く戦慄の書。
著者等紹介
大石圭[オオイシケイ]
1961年東京生まれ。’93年「履き忘れたもう片方の靴」で第30回文藝賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akira
42
★★☆ 知人から『スゴイよ!○ロいし○ロいけど、サスペンスもある文学だよ!』って勧められたけど、エロくもグロくもサスペンスもなかった。麻耶さん読んだ直後なので衝撃もなかった2017/07/20
A
20
年の近い体が不自由な義母に恋するあまり、うまく行かない思いを他人に向ける狂気の男。あとがきがすごく低姿勢で丁寧で印象が違いました。2021/10/14
koguma
18
またまた大石さんお得意の設定と内容だった。気の弱い主人公の男(でも何故か美青年)と若く美しい義母(少女のような薄い身体)が登場し、やがて二人は取り返しのつかない罪を犯す。正直飽きた。毎回表現も通り一辺倒だし、何より同じ言葉を何度も同じページで使うのは止めて欲しい。それを改善すれば半分のページ数で収まるはず。2017/11/03
JKD
12
冷静さを装っている病的な狂人がいちばん怖い。我が身の欲望を満たすためとはいえ、「生き人形」という手段は強烈だった。「・・・何をやっても充分に硬くなることはなかった・・」というくだりで若干笑えたが、本人は真剣だったんですね。いやいや、帯どおりの変態狂気地獄でした。2016/11/18
yuri
4
という妄想でした。で終わればとてもしっくりくる感じ。うまく言えませんが、気持ち悪さは抜群でした。2019/02/10