出版社内容情報
西村京太郎[ニシムラ キョウタロウ]
内容説明
失踪した恋人を追うカメラマンの田村と、写真家殺害事件を捜査する十津川警部。二つの事件を結ぶのは、三年前に撮影された「おわら風の盆」の写真だった。祭りの行われる富山県八尾を訪れた二人だったが、町の人々はなぜか、かたくなに口を閉ざす。そして祭りの最中、三年前に死んだ男の唄声が響きわたった…。十津川の執念が解き明かす、驚くべき真相とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
121
本書の推理は第六章「告白」の後半に至るまでは何が何やらさっぱり不明で謎また謎の連続に唯々首を捻りながら事件の推移を見守るしかないのですが漸く真相の一端が示されると全ての意味がピタッピタッと合い腑に落ちた次第でしかしこんな異例の構成で勝負する手法は誰にも真似出来ない著者ならではの「はなれわざ」と感嘆しましたね。でも例えどんな事情があろうとこんな正規のルートを通さない非合法な道を選ぶとは到底考えられませんし、これ程一枚岩で結束できるとは思えませんから(良心の呵責に悩む人もいるでしょう)そこは信じられませんね。
fumikaze
6
「風の殺意 おわら風の盆」(光文社文庫)。読みやすくてあっという間に読める。でもすぐ内容を忘れてしまった。おわらってどんな踊りなんだろう、観てみたい気もする。2016/12/05
ging
4
昔、風の盆に行くにあたり事前情報入手のために購入して読んだ本です。例により、ストーリーなどは忘れていましたが、観光した時の心情などは鮮明に蘇ります。2020/05/06
かずお
2
最初に女性が消えた理由が最後まで不明で消化不良。結末もはっきりしなかったことも少し不満。2018/02/12
あきさん
2
美雪はいったいどこに行っていたのだろう・・。八尾のお祭り見てみたいと思いました。2017/08/11