内容説明
出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
1257
辞書編纂の話!サクサクと読んでしまいました。馬締さん筆頭にキャラクターみんないいですね (^o^)西岡さんがいい味 だしてて好きですね(笑)文庫本で読んだんですが馬締さんの恋文… 恋文ではないなあ(笑) 再読する時は遊佐未森をBGMにして読みたいかな(*^_^*)2015/05/19
どんふぁん
807
2018年2月11日読了。読後感は清々しい限りです。最後は涙涙でしたが、大渡海が出来上がって本当によかった。それにしても、辞書ってこうやって出来るんだなと、初めて知りました。細かい修正と探究心が、ものをいう世界なんだなと。あと、言葉の大切さを感じることが出来ました。馬締くんのキャラクターに笑いつつ、愛されキャラなのがうらやましい限りです。個人的に大好きだったのが、西岡さん!あのチャラチャラした感じが、私好みです。2018/02/11
mitei
791
辞書にかける出版社の編集について書かれた物語。辞書を作るというのはこんなにも熱く、長くかかるものなのだなと感じた。まさに携わる人がそれぞれ人生を捧げている姿に感動した。月日をかけている様子がよく分かる筆致にが印象的だった。2017/02/11
kk
788
この小説も今更ながらに読んでみたのだけれど、いやぁ、これは凄い。良い。びっくりしてしまった。本屋大賞、ほんとにダテじゃないですね。 登場するキャラクター達の個性と発見と変容。そこに僕たちが見出すのは、かつての自分であり、今この時を生きる自分であり、そしていつかは見てみたい自分の姿なのではないでしょうか。 それにしても。 まさか辞書の編纂の話で不覚にも涙することになるとは、読み始めたときには、思ってもみませんでした。2018/12/15
forest rise field
782
学生時代、何気に当たり前のように使っていた辞書。その作製現場なんて考えた事もなかったし、それを題材に小説を書いた先生もすごいや。登場人物それぞれにも入り込めました。今国語辞典持ってないからこれを機会に手元に置いておこう。言葉に興味を沸かせてくれました。2016/05/18