内容説明
将軍家毒味役を務める矢背蔵人介は、矢背家の隣人の払方、卯木家当主の卯左衛門から、三男坊に「毒味」を仕込んでほしいと頼まれる。面食らった蔵人介だったが、その卯左衛門が突然失踪する。その後、卯木家の実情が次第に明らかになり、卯左衛門が再び現れたとき、さる幕臣の悪事が発覚する。「鬼役」蔵人介が奸臣を断つ!人気沸騰の鬼役シリーズ、待望の第十三弾。文庫書下ろし長編時代小説。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
135
鬼役「家督」13巻。14巻を先読みしたので解らなかった、卯木卯三郎さんが矢背家に居候している事が解った、13・14巻と裏の暗殺は遠山の金四郎さんからの命のような?面白いので良いかな(笑)2015/05/21
はつばあば
60
剣の強いものが家督・鬼役を継ぐ・・。とは言っても鐵太郎には無理な事。ましてやこの後の時代が変わりつつある。鬼役など不要となるやもしれぬ。いや、不要となるんですよねぇ・・。まぁ毒味などしなくてもいいから悪漢をバッサバッサとなぎ倒して欲しい。遠山の金さんとの絡みも面白いが「紅屋の娘」で志保さんの粋な啖呵が聞けただけでもうウットリ。佐藤愛子さん張り(^^♪。きっと志保さんも長生きされますよ(*^^)v2017/02/04
えみ
49
またひとり罪業を背負って江戸の町の平穏を保つ。将軍家毒味役・矢背蔵人介。ただの御膳奉行ではあらず。幕臣の不正を断つ暗殺役も務める裏の顔を持つ男は幕府への忠義…より己の正義。本人の強さは折紙付だが嫁も養母も強い。特に今回も大活躍したのは薙刀の達人、養母の志乃である。彼女の気迫は凄い!一方で息子の鐵太郎は大人しく、どこか頼りなさげだったが、今回なかなか頑固なところや勇ましい面も見せてくれた。今後の成長が楽しみであり、少し不安でもある。又、ちょこちょこ登場する遠山金四郎と蔵人介の関係も気になるシリーズ13弾。2024/03/30
み
23
バッサバッサ(>_<)脇のキャラに金銀揃いましたね、作家さんは意図してないんでしょうが。鐡太郎さんは継がない方向になるのかな?向き不向きあるものね。2017/04/13
ベルるるる
21
頭も良くて、心も優しい鐡太郎。こんな立派な息子なのに、矢瀬家の跡継ぎにはふさわしくないと蔵人介も志乃も思っている。母親の幸恵は辛いだろうな・・。2017/02/18