光文社文庫
神君狩り―夏目影二郎始末旅〈15〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334768102
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「最後の始末旅」から七年。穏やかな日常に戻った夏目影二郎の元へ、国定忠治の子分・蝮の幸助が現われた。久しぶりに上州の縄張りに戻った忠治が中気で倒れたという報せに、影二郎は幸助とともに再び上州へ向かう。もはや捕縛寸前ながら逃げまどう忠治、それを追う八州廻りや捕り方たち―。そして、最期の時が訪れる!感動を超えた最終巻。「狩り」シリーズ堂々完結。長編時代小説。文庫書下ろし。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。大学卒業後、闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計5000万部突破の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

104
夏目影二郎シリーズの最終巻です。14巻まで書き上げて最後はしばらくしてから書かれたようです。水野や鳥居もいなくなってしまいますが、やはり国定忠治への思い入れが結構あるようで、この巻ではその最後の有様が十分書き込まれている感じです。主人公はあまり活躍する場がなく、最後は普通の市井人に戻るようです。2018/09/10

とし

102
夏目影二郎始末旅「神君狩り」15 最終巻。二人の子の父親となり普通の生活をしていた影二郎に、忠治が中気で倒れたという報せに再び旅に出るが、往年の威光が無い忠治、最後はあっけなく捕縛され処刑され、影次郎の狩りの旅も終わり、以後徳川の世が終焉を迎える。 「密命」シリーズ同様、心地余韻を残し納得できる最終巻でした。 「奨金狩り」から5年、「八州狩り」2003年(光文社)から十年、夏目影二郎と国定忠治、蝮の幸助の関わりは・・・今一度再読しなくてはと思う。2014/10/29

ぶんぶん

13
八州狩りから14年、その間、七年の間があり最早、終わりではなろうかと思っていた。 終わりを迎えるにあたり「忠治の最期」をもってくるのは良い、しかし、過去の道中を振り返る旅に終始した。 説明に対する説明と、何回も使いまわしが多すぎる。 影二郎の旅の目的が判らない、活躍場面が極端に少ない、長いシリーズを完結させるには苦労もあると思う。 ともあれ、長い旅を振り返る一巻でした。 影二郎も往年の影二郎では無いと言う事か・・・影二郎と旅した14年が懐かしく甦りました。 先ずは佐伯氏の奮闘に感謝したいと思います。  2014/11/28

トールパパ

12
夏目影二郎の最後の始末旅。遂に忠治が捕縛され、磔刑に処せられる。忠治の処刑の場面は凄惨だが、清冽で胸を打つ。最後に全てが大円団ではなく、蝮の幸助が忠治の守りながら幻影を追いながら、上州を彷徨っているであろう予感は、ラストに余韻を残す。密命シリーズの最後と比較しても良いラストだった。2014/10/24

icchiy

11
八州狩りから始まったこの夏目影二郎始末旅シリーズ、感想にはアップしませんでしたが完結編の本書「神君狩り」まで読了しました。全部で文庫本15冊。今年は江戸時代もの沢山読みました。そのなかでもこの影二郎始末旅シリーズは大好きなシリーズ。歴史上の人物もふんだんに登場します。国定忠治の逮捕と磔の刑をもってこのシリーズは終わります。忠治くどきのシーンは感涙もの。作者佐伯先生は現代の息苦しい日々のなかで読者がいっときでもそれを忘れるような作品を書きたいと常々言われていたそうですが、まったくその通り。感謝します。 2017/12/03

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