内容説明
鉄道をこよなく愛するミステリーファンに贈るアンソロジーのテーマは、一九六四年十月の開業より50周年を迎えた東海道新幹線。高度経済成長と技術革新のシンボルとして人々の暮らしを支えた大動脈は、小説の舞台としても大きな役割を果たしてきた。国鉄時代の〇系から七〇〇系まで、夢の超特急を題材にした様々なドラマを七人の実力派作家が描いた傑作推理集!
著者等紹介
山前譲[ヤママエユズル]
推理小説研究家。1956年北海道生まれ。北大理学部卒。2003年『幻影の蔵』(東京書籍刊、新保博久氏と共著)で日本推理作家協会賞を受賞。数多くの文庫解説の執筆、アンソロジーの編纂に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
52
本当に新幹線の車内で読みたかった。「50」は開業50周年のことだったんですね。今は使えないトリックも多いと思うが、運転ダイヤや個室のしくみなど、正調トラベルミステリ集。おなじみのないシリーズ作品もあったが、導入にちょうど良かったかも。「消えた新幹線」は傑作! 新幹線に森の石松が登場して電話をかけるとか、一体どうやって辻褄を合わせるのか、一瞬心配した。2019/04/03
のぶのぶ
12
久しぶりに鉄道のミステリーを読んだなあ~♪高校時代、西村京太郎さんの鉄道ものを読み漁っていた。日本中を旅をしている気分でした。今回、新幹線ミステリーを西村さんだけでなく、短編を集めた一冊。ケータイもない時代のミステリー。時刻表や密室、、、う~ん、懐かしい。氷を使った密室殺人、もう死語の世界ですが、久しぶりにワクワクして読めた。新幹線に乗りたくなったなあ~♪2014/10/06
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
8
2014年 9月25日 初版。。。読メの人が読んでおられて、山前 譲さんとくれば、西村先生も来るなと思って、古本を購入。十津川警部。キャサリンと押さえたところが出ていて楽しかった。吃驚したのは、『列車電話』の中で、新幹線に一等車が在ったのってことであった。昭和44年まで一等二等があったので、まああったのかと後になって思う。この何十年か乗り鉄であったが、知らないことが多いと痛感させられた。2019/04/21
ルナ
8
東海道新幹線をネタにした作品を集めた贅沢なミステリアンソロジー。 新幹線の特徴を使ったトリック、時刻表トリックなど、楽しい一冊でした。2014/10/07
スプリント
7
ありきたりの痴情のもつれやトリックよりも奇想天外なプロットの作品がやはり印象に残りますね。バラエティに富んでいて楽しめました。2017/11/19