内容説明
一流商社に勤める夫・克二と結婚して二年、倉本英子は満ち足りた新婚生活を送っていた。一本の電話を受けるまでは―。英子が札幌のソープランドで働いていたことを知る男が二千万円を要求してきたのだ。その忌まわしい過去を封印するため、英子は黒幕を探り出した。破滅へと導く脅迫者を相手に、美貌と官能的な肉体を武器にした復讐劇の幕が開く!長編ハード・バイオレンス。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
1932年東京生まれ。様々な職業に就きながら同人誌「文藝首都」同人となり、小説を発表。’74年「寝台の方舟」で小説現代新人賞受賞。以後、バイオレンス、サスペンスをはじめとする幅広いジャンルで活躍し、その著作は三百冊にもおよぶ。2006年に初めての自伝的小説『小説家』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こうちゃ
14
初読みの作家さん。ミステリーだと思って読んだけれど・・・。読了後検索してみたら、バイオレンス官能作家とあり納得してしまった。多分、もうこの作家さんとはご縁がないかな。2015/06/24
天笑院たか姫
2
若い時の過ちが結婚後も付きまとう。因果応報な結末でした。2015/07/19
一式隼
0
ネットのカスタマーレビュー『読んでビックリ。バイオレンス小説と謳っていますが、実態は軽めの官能小説。過去にソープで働いていた女性が、それをネタや脅迫され、その犯人達に報復をしていくという物語で、サスペンス要素も薄くて、大半は性行為の描写(でハズレ)』と低評。ごもっとも。ご指摘の内容ではある。しかし私は、濡れ場も次々用意しながら、ストーリーもしっかり進めていく手腕にむしろ感心。英子はもし惚れる価値のある男に出会えていれば、本当はいい女になっていたのではないか、そう思わずにいられないまま読み終えた。星3つ 2020/05/12