光文社文庫<br> 告訴せず―松本清張プレミアム・ミステリー

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光文社文庫
告訴せず―松本清張プレミアム・ミステリー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 539p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334765088
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

選挙に出馬する義弟の不透明な資金三千万円を持ち逃げした木谷省吾。逃避行の間に温泉旅館の女中・お篠から、群馬県比礼神社の、農作物の出来高に関する占いがよく的中するという話を聞く。木谷は占いに従い小豆相場へ投資、大儲けをする。そして新しい人生を始めるため、さらに大きな利益を狙うのだが…。

著者等紹介

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年北九州市生まれ。給仕、印刷工などの職業を経て、朝日新聞西部本社に入社。懸賞小説に応募入選した「西郷札」が直木賞候補となり、’53年に「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。’58年に刊行された『点と線』は、推理小説界に「社会派」の新風を呼び、空前の松本清張ブームを招来した。ミステリーから、歴史時代小説、そして古代史、近現代史の論考など、その旺盛な執筆活動は多岐にわたり、生涯を第一線の作家として送った。’92年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

66
選挙にまつわる不透明な資金を持ち逃げした木谷。盗んだ金を元手に小豆相場に投資して巨額の金を手に入れる。木谷は誰も自分のことを告訴などできないとたかをくくっているが、告訴できないにしても、いや告訴できないからこそ、必ず探し出して復讐されるとなぜ思わなかったのか。また、出どころが怪しい金については、自分がしたように、横取りを狙う者がいると、どうして思わなかったかったのか。こういった危ない金を扱うには、木谷はあまりにも単純で、世間知らずすぎたようだ。2020/02/11

きのこ

22
久々の清張ワールドは、善人が一人も登場しませんでした。妻子を捨てて金と女に走っちゃだめだよ、木谷君。540ページ、堪能っす。2020/08/04

mm

21
昭和の匂いが立ち上る。と言っても、昭和は長いからね。大体昭和の匂いというと、戦後のどん底からワシワシと這い上がっていく頃の逞しさの元の貪欲と、金の力と勤勉さ、場末の泥臭さのようなものが含まれていると思う。混沌から少しずつ上澄みが分離していく過程では、ある意味なんでも起こりうる可能性があり、一発逆転を望める社会は有難いのか、リスキーなのか?人間は、ちゃんと確率論でわかる社会より、一発逆転が狙える方を好む傾向を持っているのかもしれない。多分ギャンブルは滅びないし、シンデレラも語り継がれる。。2023/01/06

みっぴー

12
三千万で人生をやり直そうとする主人公木谷。タイトルを見て、法律系の話を想像していたのですが、経済というか、相場の話でした。んー難しくてあまり理解できませんでした。今まで読んだ松本清張とはかなり作品の雰囲気が異なるように感じました。妻子を捨てて1人旅に出た木谷に感情移入できず、結局文字だけを追う結果に…(泣)2015/05/10

jima

10
選挙資金3000万を持ち逃げ。小豆相場に投資。2022/11/14

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