内容説明
18世紀末、商船から英国軍艦ベリポテント号に強制徴用された若きビリー・バッド。新米水兵ながら誰からも愛される存在だった彼を待ち受けていたのは、邪悪な謀略のような運命の罠だった…。アメリカ最大の作家メルヴィル(『白鯨』)の遺作にして最大の問題作が、鮮烈な新訳で甦る。
著者等紹介
メルヴィル,ハーマン[メルヴィル,ハーマン][Melville,Herman]
1819‐1891。アメリカの小説家。マンハッタンの商家に生まれる。銀行員、小学校教師などを経て、1841年に捕鯨船アクシュネット号に乗り組み、太平洋での捕鯨に従事する。翌年にマルケサス諸島で船から逃亡し、タイピー渓谷に滞在。その後も捕鯨船や軍艦を乗り継ぎ、1844年に帰国。続く数年間に、船員時代の体験を元に小説『タイピー』『オムー』などを執筆、1851年には『白鯨』を発表し名声を博す
飯野友幸[イイノトモユキ]
1955年生まれ。上智大学文学部教授。アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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