光文社古典新訳文庫<br> ブラス・クーバスの死後の回想

個数:
電子版価格
¥1,155
  • 電書あり

光文社古典新訳文庫
ブラス・クーバスの死後の回想

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月20日 08時40分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 571p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334752491
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0197

内容説明

死んでから作家となった書き手がつづる、とんでもなくもおかしい、かなしくも心いやされる物語。カバにさらわれ、始原の世紀へとさかのぼった書き手がそこで見たものは…。ありふれた「不倫話」のなかに、読者をたぶらかすさまざまな仕掛けが施される。南米文学の秘められた大傑作。

著者等紹介

ジ・アシス,マシャード[ジアシス,マシャード][De Assis,Machado]
1839‐1908。ブラジルを代表する作家。第二帝政期の奴隷制度が敷かれたリオデジャネイロの貧しい家庭で育つ。独学で、書店や印刷所で働きながら詩人として文壇にデビュー。新聞の時評、詩、戯曲、短・長編小説、翻訳など、手がけたジャンルは多岐にわたる。ブラジル文学アカデミーの初代会長を務めた

武田千香[タケダチカ]
東京外国語大学教員。文学を中心にブラジルの文化を研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

144
重いテーマを扱うのに、直接に斬り込んでいくのではなく、日常に紛れ込ませ、メタファーを用いながら語っていく手法。お葬式から始まるそのストーリー。語り手が死人であるから、どんな話かと思ったら、さらりと時系列に読みやすかった。大変に長い解説において、この作品がもつ奇抜さや工夫、技巧などが説明され、本国においてそれが軽視されている残念さが語られているが、解説がなくては伝わらないようなら、読んだ人自らが能動的に知ろうとするのでなれけば、それは意味がないと思った←これは、解説者への物言いです。2017/05/01

KAZOO

125
「ドン・カズムッホ」に引き続いてのブラジル作家の本です。これも同じように比較的読みやすく章が160にもなっています。やはり死んでから作家となった人物の話なのでユーモア小説の部類に入るのでしょうか?私は読んでいて比較的楽しく過ごせました。セルバンテスの影響を受けているということですがわかるような気がしました。2016/05/05

まふ

115
アシスの代表作、というよりもブラジル文学最高峰とされる作品。主人公ブラス・クーバスが64歳の未婚のまま肺炎で死ぬにあたって自分の生涯を回想する。裕福な家庭に生まれた主人公は気ままな学生生活を経てこれという職業もないまま美しい既婚の夫人と道ならぬ恋をして実らず、老年を迎え死んでゆく、という変哲もない一生であるが、語られる言葉は示唆に富む。全体が160章という細かい章に分かれ有機的な全体を構成し、不思議な余韻を残して終わる。何となく夢の世界に迷い込んだようで満たされた気分になった。名作である。G1000。2023/08/30

巨峰

79
語り手は64歳独身おっさんの死者。その彼が生後からその死までを500ページ百六十章の文章で語りつくす。この百六十に細かく分けたことで頻繁に場面が変わり物語が転がっていく。極めて特異な小説です。彼の人生は、不倫に明け暮れた前半生とその後の後半生に分けられると思うんだけど、妙に明るく悲壮感がなくなんか伸び伸びしている。死から始まってるので、それでもその年までお気楽に生きたんだろうという安心感あるからなぁ。読者に対する語り口は親しみがあり、信頼を寄せてくる。そのうえで自由で奔放でアイデアに溢れる。2017/12/14

扉のこちら側

60
2017年78冊め。【271/G1000】タイトル通り死後に生前の自分を回想している話。あらすじにある通り、ブラス・クーバスがカバに背に乗せられて諸世紀を遡っていく展開あたりから面白くなる。ここでの「彼女」との出会いによって彼は死後に作家となり人生を再構築するわけである。断章形式で160章もあるのだが読みやすく楽しめた。2017/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4910025
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。