光文社古典新訳文庫<br> 母アンナの子連れ従軍記

個数:
電子版価格
¥594
  • 電書あり

光文社古典新訳文庫
母アンナの子連れ従軍記

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年03月28日 22時34分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334751883
  • NDC分類 942
  • Cコード C0197

内容説明

十七世紀、三十年戦争下のドイツ。軍隊に従って幌車を引きながら、戦場で抜け目なく生計を立てる女商人アンナ。度胸と愛嬌で戦争を生きぬく母の賢さ、強さ、そして愚かさを生き生きと描いた、劇作家ブレヒトの代表作を待望の新訳で贈る。母アンナはこんなにも魅力的だった。

著者等紹介

ブレヒト,ベルトルト[ブレヒト,ベルトルト][Brecht,Bertolt]
1898‐1956。ドイツの劇作家、詩人、演出家。南ドイツ生まれ。1917年ミュンヘン大学哲学部に入学したのち、医学部に転部。’18年に第一次世界大戦に召集され衛生兵として勤務。’22年ミュンヘンで初演の『夜打つ太鼓』が成功をおさめ、一躍脚光を浴びる。ナチスの弾圧を逃れ、’33年から北欧、アメリカと亡命生活を続ける。戦後は東ドイツに戻り、劇団を設立。自らの演劇活動を再開させたが’56年心筋梗塞のため死去

谷川道子[タニガワミチコ]
東京外国語大学教授。ブレヒトやハイナー・ミュラー、ピナ・バウシュを中心としたドイツ現代演劇が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

molysk

56
17世紀、カトリックとプロテスタントが血みどろの争いを繰り広げた、三十年戦争。焦土と化したドイツで、転戦する軍隊を追って物を売る、女商人アンナ。兵士相手の丁々発止のやり取りを、度胸と愛嬌で切り抜ける。アンナが自分の命を危険にさらしながら、それでも守りたいもの。それは、自分の子どもたちだった。だが戦争の惨禍は、ひとり、またひとりと、アンナから愛する子どもを奪っていった――。戦争という泥のなかで、子どもたちを守るためと信じて、軍隊に従って自らも泥にまみれていった母アンナは、聖女も娼婦も超えた存在になった。2022/11/26

fseigojp

17
30年戦争のことを勉強する傍ら読了 たくましいオッカサンだった 1648年、ウエストファリア条約で近代ヨーロッパが始まったが、戦場であったドイツは領邦国家のままになり1871年にやっと統一(ちなみにイタリアは1860年、日本は1868年) 健全な市民社会の形成が遅れたことがファシズムにつながった2015/08/06

壱萬弐仟縁

7
1939年初出。解説によると、世界恐慌の頃、経済学や社会学を学んだという(187ページ)。従軍牧師曰く、「私が言いたいのは、平和は戦争の中にあり、戦争も平和だ、ってことです」(109ページ)。違和感がある。平和が戦争にあるという指摘は、平和にも戦争にも線引きはないという、人間の総合性にあるのか。ブレヒトという劇作家は、台詞から訴えかけられるストレートなことばが醍醐味に思えるが、社会科学の知識も台詞に活かされているのは、多くの読者に影響力をもつのだろうと思える。2013/02/17

qwer0987

5
行商人のアンナは戦争を利用して生計を立てている。商売上手だからそれなりに稼いでいるけれど、戦争を利用しながらもその戦争に子どもたちを奪われることには賛同せず、悲憤を感じている。しかし彼女の思惑通りにはいかず、子供たちは全員戦争で命を落としてしまう。悲惨な話だ。でもだからと言ってその戦争で稼ぐという自分の生活を変えることができず、そのように生きていかざるをえないのが、アンナの愚かしく悲しいところだろう。そんな状況を叙事的に感傷をなるべく排除して描いており、じんわりとした哀しみがにじみ出ていて心に残った2018/12/25

Mark.jr

3
戦時下で女性がたくましく生きるも、次第に戦争の影が大きくなっていくストーリーは、時代は違えど「この世界の片隅に」と通ずるものがあるかも。しかし、度胸アンナ母さんは美人女将というよりも、どうしても女装したTerry Jonesが脳内にサジェストされちゃいますね...。2024/01/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/477361
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。