光文社古典新訳文庫<br> 新アラビア夜話

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光文社古典新訳文庫
新アラビア夜話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334751395
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

理由なき自殺願望者が集うロンドンの夜。クリームタルトを持った若者に導かれ、「自殺クラブ」に乗り込んだボヘミアの王子フロリゼルが見たのは、奇怪な死のゲームだった。美しい「ラージャのダイヤモンド」をめぐる冒険譚を含む、世にも不思議な七つの物語集。

著者等紹介

スティーヴンスン,ロバート・ルイス[スティーヴンスン,ロバートルイス][Stevenson,Robert Louis]
1850‐1894。イギリスの詩人・小説家・随筆家。エディンバラに生まれ、病弱の身ながら、ヨーロッパ、アメリカ西部、南太平洋の島々を渡り歩き、サモア島で没。冒険小説『宝島』や、二重人格小説『ジキル博士とハイド氏』で大評判を博した

南條竹則[ナンジョウタケノリ]
東京生まれ。小説『酒仙』で第5回ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞

坂本あおい[サカモトアオイ]
東京生まれ。青山学院大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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shikashika555

40
奈良の書店に、森見登美彦『熱帯』に出てくる「暴夜書房」に置いてそうな本を 著者自らセレクトした選書コーナーがあった。そこで購入。 普段こういうタイプの本を読まないので新鮮だった。 ぶっ飛んだ冒険物語。でも正義は勝つ。で、ラストの小さな笑い。 予想超越具合と予定調和具合のバランスが古典的で、初めて読むのに 読んでる時の心の上下の振れ幅が馴染みのある感覚だった。 なぜか『水戸黄門』を思い出した😅 ガッツリ読むよりも、通勤などのスキマ時間に 小さなトリップをするのがおすすめ。 2020/07/29

*maru*

38
著者初読み。ロンドンの闇に紛れる理由なき自殺志願者たち…「自殺クラブ」なる怪しげな集まりのお話3編と、恐ろしく高価なダイヤモンドを巡るお話4編の連作短編集。冒険譚を含む7つの奇怪な物語で抜群の存在感を放つボヘミアのフロリゼル王子が魅力的。絶対イケメンでしょ。敬遠していた古典文学、とても読みやすく面白かった。光文社古典新訳文庫も気になる作品が沢山あるので、これを機に他の作品も是非読んでみたい。2018/01/07

しゅてふぁん

23
二つの事件を七つの連作短編で。タイトルは『アラビア』だけど、舞台はロンドンとパリ。それぞれの短編が登場人物の視点を変えて語られていく不思議な構成だった。それはそれで面白かったけれど、個人的には『自殺クラブ』はフロリゼル王子視点から事件を追ってみたかったな。各話の最後に入るアラビア人の語りが独特の雰囲気を醸し出していて面白かった。読み易くて、とにかく王子がかっこいい!お気に入りの一冊。2017/09/25

藤月はな(灯れ松明の火)

22
ハラハラ、ドキドキの「自殺クラブ」とごく一般の人々が権力者など世の理不尽に翻弄されつつもハッピーエンドな「ラージャのダイヤモンド」の実に楽しい短篇集。人々の愚かしさを描きながらもそれにも負けないことも描写しています。ハッピーエンドにも関わらず、王子の顛末に捻りがきいていて上手いと舌を巻かずにはいられませんでした。2012/03/07

kazi

16
まるで水戸黄門。登場人物も少なくストーリーを追いやすい。わかりやすく面白い。最近小難しい本ばかり読んでいたため、いい息抜きにはなった。2019/11/26

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