光文社文庫<br> 女の絶望

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光文社文庫
女の絶望

  • 伊藤 比呂美【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2011/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334749293
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

「夫と話すことがありません」「赤ん坊と二人ッきりでいると息がつまりそう」「パート先で好きになった15歳下の男性が遠くに転勤して寂しい」次々と寄せられる読者からの身の上相談に答えるのは五十代前半の詩人兼回答者・伊藤しろみ。不倫、セックス、子離れから、更年期、離婚、親の介護まで、迫力と説得力たっぷりに語りたおす。女の人生の絶望と希望が詰まった一冊。

目次

卯月―ふうふのせつくす
皐月―おんなのぜつぼう
水無月―子ゆえのやみ
文月―みをこがす
葉月―へいけいのこころえ
長月―ちうねんきき
神無月―みんなのしつと
霜月―りこんのくるしみ
師走―これから
睦月―おおきくなつたら
如月―えろきもの
弥生―さいごはかいご

著者等紹介

伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年生まれ。詩人。カリフォルニア在住。青山学院大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ネギっ子gen

36
いつ読んでも、しろみ節はええ。あたしゃ結局さ、この口調に惚れたんだわさ。新聞連載の身の上相談『万事OK』 を下敷きにするも、「大方がフィクション、ありていにいいますと嘘八百」。そりゃそうだ、何せ“かのこ殺し”のしろみサマだぁ、メタファでげすな。「更年期を乗り切るひとつの方法は『ずぼら、がさつ、ぐうたら』じゃないかと思っています、ええ、何十年も前に、育児に関して、あたし自身が提唱したことばですが」って、懐かしい感じ。まぁ、しろみサマの育児書良かった。当時は松田先生のあの本頼りで、その箸休めに愛用(遠い目)。2020/01/15

メタボン

28
☆☆☆★ 伊藤比呂美節による身の上相談。というか身の上相談と見せた小説。女の赤裸々な実態が語られて、何だかこちらが恥ずかしくなる。2024/02/05

空のかなた

26
これは何回も読み返す事になりそうな一冊。「女の絶望」を新聞紙上での悩み相談というフレームワークの中で、ここまで赤裸々に活字にした事に天晴れとしか、言葉にならない。著者の凄まじい体験があったからこそ、答えにブレがない。2019/07/16

えりまき

19
2023(202)伊藤しろみ先生のせきらら人生相談。痛快。「ええ、いっぱいのお運びありがとうございます。」の軽快な語りに引き込まれました。たまらない面白さ。ひろみさんでなく、しろみさん?エッセイ?フィクション?と悩むお話。「この『し』と『ひ』の区別のつかないあたくしども」に笑。育児・介護の秘訣は「がさつ、ずぼら、ぐうたら」。「あたくしにもおりますよ。心の栄養、目の保養。だれかてえますと、はい、岡田准一。」。わかります! 2023/07/16

たま

14
痩せなきゃいけない、年をとるのが怖いなどの強迫観念にかられるのは、しろみさんの人生の奥義"あたしはあたし"をまだ体得できていないからでしょうか。どうしても他人と比べてしまいますが、しろみさんの力強いお言葉を読むと、年をとるのも悪くないのかもしれないと思うようになりました。しろみさんに寄せられる相談は不倫、性にまつわること、親の介護など、多岐に渡ります。タイトルからして女性向けのような感じがしますが、私は是非とも男性に読んで頂きたいと思いました。女心を知るのに、どんなモテ本よりも参考になるかもしれません。2012/09/30

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