光文社文庫
罪びと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334748296
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

一億円の使い込み疑惑を残して失踪した経理部長代理の深津。同期の井狩は命じられて、その行方を追うが、深津の無実を信じていた。会社での将来も、妻との未来も見えた四十九歳。人生の黄昏に深津は何を思ったのか(「罪びと」)。柏のスナック「順子」に集う客たちの、哀歓と諦念、そして希望を描いて、読む者の胸に迫る。経済企業小説の名手が描く珠玉の市井小説集。

著者等紹介

高任和夫[タカトウカズオ]
1946年宮城県生まれ。東北大学法学部を卒業後、三井物産に入社。審査畑を歩みつづけるかたわら、作品を発表。’96年に、依願退職。以後、作家活動に専念する。企業、組織に対する厳しさと、人の弱さに対する温かさを併せ持った視線は、経済企業小説のジャンルを超えた著者独自の作品世界をつくっている。また、近年は、経済小説的手法による歴史小説を発表し、高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメフトファン

30
同じ業界に勤める身としてはわかるわかるという話もありましたが、どんよりとしている作風やあまり救いのない展開で正直週末に仕事をしているような疲労感を感じました。2015/05/31

sena

4
なぜだかこの手の本は、サラリーマンのオジサンが読むような気がしてしまう。兼業主婦には馴染みのない世界だからだろうか。2011/12/21

momo

1
初めての企業小説?いや、池井戸潤もそうなのかな?短編集で読みやすかったけれど、分かりにくい部分も時々ありました。誰の発した言葉なのかわからなかったり、単純に説明が理解しづらかったり…私の問題なのか、それが彼の文体なのか。6つの作品で5つ目に主人公が変わったのが新鮮でよかったです。6つ目もまた違う主人公でしたが、皆が似た人物で、場末のスナックにたむろする、類は友を呼ぶメンバーを意識してあえてそうしたのか、そこが少し気になりました。「濡れ衣」が1番好きです。2019/02/21

藤澤謙光

1
短編だったかぁ… いやいやなかなか◎2016/11/19

kei

1
『告発封印』の続編となるのかな。 『告発封印』で早期退職者制度に応募してきた予期せぬ社員を慰留した井狩が主人公です。 ほかにも、共通する登場人物がいます。 みんな場末のスナックに集う中高年。 枯れた雰囲気をまとっていますが、精神はバリバリの企業戦士(死語)だった頃の名残があります。 井狩も、出世レースの梯子を外された商社マンですが、 自分では枯れた会社員のようなことを言っていても、いい加減な仕事ができないんですね。(→) 2016/05/31

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