内容説明
万延元年。紀州和歌浦の塩田人足だった十二歳の長右衛門は、三度の飯が食え小遣い銭もくれると朋輩に誘われ軍隊に入る。さらに武芸に秀でれば侍にもなれると聞き、剣の修行に励む。撃剣で天賦の才を発揮した彼は、法福寺の院主道龍に率いられ薩摩、長州征伐と天下動乱の中を駆け抜けていく。人斬りの才能に目覚めた若者を活写した、迫力満点の長編剣豪小説。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。’78年『深重の海』で第79回直木賞受賞。’95年『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞受賞。’97年紫綬褒章受章。2005年、第53回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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