内容説明
私立鯉ケ窪学園に転校した赤坂通は、文芸部に入るつもりが、何故か探偵部に入部してしまう。部長の多摩川と部員・八橋とともに部活動に励むなか、学園で密室殺人事件が発生!被害者は、アイドルを盗撮しようとしたカメラマン。妙な名前の刑事コンビや、個性派揃いの教師たちが事件をかき回すなか、芸能クラスのアイドルも失踪!学園が誇る探偵部の推理は。
著者等紹介
東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968年広島県尾道生まれ。岡山大学法学部卒。’96年から公募アンソロジー『本格推理』『新・本格推理』に短編を発表。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐One」第1弾に選ばれた『密室の鍵貸します』で、本格的にデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
136
ちょっと人間が簡単に死んじゃい過ぎなのはさて置きトリックは本格的で面白かった。見破れなかったけどね。第5刷(2011/9)の装丁は↑のじゃなかったけどこの女の子は放送部兼部の山下佳代子さんだよね?桜井あずさ会長じゃないよね。2014/06/27
ちはや@灯れ松明の火
104
探偵志願者諸君、授業では学べぬ経験を求めるならば、集え!鯉ヶ窪学園へ。ミステリー談議を重ねつつ校内をうろつく探偵部トリオと、密室状態の保健室に転がるパパラッチの刺殺体、係り結びの如き必然の出会い。若人よ、何故推理する?そこに事件があるからだ!犯人を編み出す方程式に割り込んでくる怪しい教師陣に私鉄沿線刑事コンビ。捜査活動が化学反応を起こし発生する化合物は新たなる密室殺人。探偵部員の矜持を懸け挑むべし。三人寄ればもんじゃ焼きの知恵、いや我らはお好み焼き派だ。そして広島風こそ正統でありこれだけは断じて譲れない。2012/08/17
gonta19
94
2011/8/31 Amazonより届く。 2017/2/3〜2/4 1年半ぶりの東川作品。高校の探偵部を舞台にしたユーモアミステリ。と思わせながら、なかなかトリックも考えられている。おそらくシリーズものなので、次回作以降のこのトリオの活躍が楽しみである。2017/02/04
りゅう☆
93
なぜか探偵部に入部したトオル。密室殺人の場合、最初に密室の扉を開け、最初に被害者に駆け寄り、最初に密室宣言を行ったどれかの人物が犯人と言う多摩川部長のハチャメチャぶりは傍観する分には楽しい。怪しい関西弁を喋る八橋とのコンビも絶妙。そんなある日、保健室で密室殺人が起こってしまった。盗撮魔の死、失踪したアイドル、第二の密室殺人が…。次々と起こる事件に何らかの形で携わって事件の謎を解こうとする探偵部員3人のやり取りに東川節がチクチク現れてて所々で笑える。ありえないようなトリックを思いつくのはこの二人だから?笑2019/05/18
ダイ@2019.11.2~一時休止
80
鯉ヶ窪学園探偵部その1。このシリーズもスタートは本格長編の王道トリックで面白かった。2013/08/11