光文社文庫
見えないドアと鶴の空

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334742751
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

結婚して六年。繁村昂一は、二年前に出版社を辞め、失業中の身。いまは大手代理店に勤める妻の絹子が家計を支えている。ある日、昂一が、絹子の幼なじみ由香里の出産に立ち会ったことから際どい三角関係が始まる。やがて由香里の不思議な「能力」に気づいた昂一は、二人の故郷へと飛ぶ。そこには想像を絶する事態が待っていた―。物語の可能性をおし拡げる傑作長編。

著者等紹介

白石一文[シライシカズフミ]
1958年福岡県生まれ。2000年のデビュー作『一瞬の光』から注目を集めるようになる。’03年7月、21年間勤めた出版社を退社、作家専業になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

84
期待して読み始めたけど、ちょっと残念だった一冊でした。ご夫婦と妻の幼馴染の3人の話なんですけど、女性2人の過去に様々な出来事があったにせよ、僕には3人ともが物凄く自分勝手な生き方をしていて、人を思いやるようなそぶりを見せながら、結局は自分事しか考えていない3人に思えてしまって、誰にも共感できない作品でしたね。そして、幼馴染の特殊能力(超能力?)ってこの作品に必要なの?という疑問が湧いてしまいました。そんな描写が無くても成り立つ物語なのではと思ってしまいましたね。僕には合わなかっただけだと思いますが・・・。2017/05/03

kikuchista

23
著者で読んだ。最後が、「え、そうなの!?」って感じだった。2017/05/20

Carlos

20
読むのが苦痛だった。どうもこの作家さんの描く男は好きになれない。2019/11/04

にゃんこ

13
読了とはしましたが… ダメ、私には合わない。 2018/09/23

yamamiki

13
白石にしては珍しく霊的なものに言及した作品に仕上げてます。この作品の主人公昴一の何ともハッキリしない言動にはイライラし通しでしたが、全体をつうじては白石らしく実存的見解を前面に押し出し、特に主人公が廃抗に閉じ込められたところでの畳み掛けるような独白には、自分も一種、高揚感に満たされました。作品全体を流れる主題としては人が生きていくというのは、幾重にも折り重なる様にいろいろな人の思念、それは時間をも超越したものですが、それに由来して成り立ち得るのであるということを鮮明に描いています。ただ一寸消化不良かな。2015/12/15

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