内容説明
犬山家の三姉妹、長女の麻子は結婚七年目。DVをめぐり複雑な夫婦関係にある。次女・治子は、仕事にも恋にも意志を貫く外資系企業のキャリア。余計な幻想を抱かない三女の育子は、友情と肉体が他者との接点。三人三様問題を抱えているものの、ともに育った家での時間と記憶は、彼女たちをのびやかにする―不穏な現実の底に湧きでるすこやかさの泉。
著者等紹介
江國香織[エクニカオリ]
1964年東京生まれ。’89年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、’92年『きらきらひかる』で紫式部文学賞を受賞。2002年には『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞を、’04年には『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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