内容説明
スキーバスのダム転落事故から生還した四人の男女は、八ヶ岳の山荘で共同生活を始めた。名誉ある余生を生きようと、山荘は「誉生荘」と名付けられた。ところが、近隣に新興宗教団体の施設が建設され、突然立ち退きを要求される。その背後に軍隊と企業と政治家の黒い提携を感じ取った彼らは、人生の再建を賭け、敢然と立ち上がった。正義と人間の尊厳を描く力作。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。ホテルマンを経て作家となる。’69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、’73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞を受賞。’04年には第7回日本ミステリー文学大賞を受賞した。ミステリーを中心に、歴史小説、ノンフィクションなど多岐にわたるジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヤスヒ
7
スキーツアーバス転落事故に巻き込まれかろうじて生還した4人の男女。彼らは各々が辛い人生を背負っていた。この事故を機に知り合い意気投合した4人は力を合わせて人生の再建、そして新たな未来を開こうという意思のもと「誉生荘」と名付けた八ヶ岳の山荘での共同生活を始める。…が近くに新興宗教団体の施設が建設され彼らに不気味な影が忍び寄り…と話は進んでいく。読んでいて爽快で痛快!一度死んだつもりで生まれ変わろうとする彼らの姿が生き生きと描かれそして迫りくる巨悪を相手に挑み翻弄していく様はまるでアクション物さながらだった。2012/01/22
koji
1
展開に無理があるもののエンターテイメント作品として楽しめた。 社会的に過激な設定はあるが、映画等になったらちょっと売れそうな気がする。 読んで何かを感じたかというとそれくらいの印象。2017/05/11
アスキチ
1
とても読み安く個人的にも好きなストーリーです。多少の揚げ足をとりたい所はありますが!2012/03/19
C400
1
読んだあとに希望を持てる良い作品。ただし推理小説かはちょっと疑問(笑)
白山岩魚
1
森村さんらしい。