内容説明
同行屋の露木雫と泉阿弥は、薬種問屋玉枝堂の娘・おゆきの依頼で奥州水沢へと旅立った。おゆきの両親が火事で亡くなり、その供養と、昔、母が世話になった飯盛女郎への恩返しの旅である。途中、おゆきが調合する霊薬を狙い、一橋治済が放った因果師たちが襲う。中でも妖剣を使う浪人は、雫を凌ぐ程の剣の手練れだ。おゆきを護る雫と泉阿弥に秘策は…。
著者等紹介
中里融司[ナカザトユウジ]
1957年東京都生まれ。武蔵大学経済学部卒。8年間の銀行勤めの後、体を壊したのを機に小説家に転身。第1回学研歴史群像大賞優秀賞、第1回メディアワークス電撃ゲーム小説大賞銀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蕭白
7
今回は雫さんが主役。クールビューティーかと思いきや・・・な面もあって、ちょっとびっくりでした。メインのお話には「不思議」も絡んだのでちょっと興ざめな部分もありましたが、小編の方ではハートウォーミングな結末で◎でした。2015/11/05
poefan
1
「心の一方」の前作。今回は刃を交わすと大変なことになる「妖剣」が登場。次はどんな剣が出てくるのか楽しみなバージョン・アップ時代小説のよう。カバーイラストにはまたまた泉阿弥の姿はなし。雫がどんどん美化されていくだけ。が、間違いなく面白いので困る2009/03/20