内容説明
巨大商社・友倉産業が倒産した。生きる方途を失った元総務課長の高山は、亡き盟友・佐倉が遺した暴力団更生会社を継いでほしいと頼まれる。人生の再起を賭けて、高山が掲げた旗の下に集まる、元友倉の精鋭たち。社業刷新のかたわら、佐倉の事故死の真相を探り始める高山。そこには政権党要人の影が…。巨悪に立ち向かう男たちの志と情熱を描く、社会派推理力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
22_tantan
1
長かった。でも面白かった。骨太なミステリーでした。2012/06/24
みもり
1
商社が倒産し、ヤクザのフロント企業に成り行きで入った男のサクセスストーリーと、平行して起こる政治家絡みの殺人事件を追う。内容が濃くて読み応え有り。2010/03/30
ナオミ
0
読み始めは、あり得ない設定にウケたと言うか、鼻で笑いを浮かべていた。しかも若干読み辛い文章や、登場人物が暴力団と警察でごっちゃになったり…途中でやめようかと思ったら、分かりやすい感じになったり、を繰り返し読み終えた。読み終えたら、後味が良くて事件も解決、主人公に感情移入してしまっていたのも、最後はしっかりと復習というか、立場の逆転でスッキリ。教科書のような見本のような正式なサスペンスだと思いました。2016/09/30