光文社文庫<br> 十八面の骰子

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光文社文庫
十八面の骰子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334739010
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

最盛期を迎えつつある中国・宋の時代。童顔、小柄の趙希舜は、全国を行脚しながら地方役人の不正を監察する「巡按御史」と呼ばれる秘密捜査官。身分は隠しているものの本来は皇帝の名代。威光は絶大である。従者に傅伯淵、護衛役に賈由育の二人を引き連れ、各地で起こる奇怪な事件を次々と解決していく。中国版「水戸黄門」ともいうべき時代ミステリーの傑作。

著者等紹介

森福都[モリフクミヤコ]
1963年山口県生まれ。広島大学医学部総合薬学科卒。’96年『薔薇の妙薬』で第2回ホワイトハート大賞優秀賞、『長安牡丹花異聞』で第3回松本清張賞を受賞。卓越した発想力と独特のユーモア感覚が持ち味で、中国時代ミステリーから現代推理小説まで幅広いジャンルで活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たか

30
自分と同じ出身大学、同じ学部、同じ学科を卒業して作家になった唯一の人。もちろん直接お会いしたことは全然ないのですが、いつか、東野圭吾や恩田陸のように、メジャー作家になるよう応援しています!C評価2017/11/30

7
好き。 宋代の中国で地方役人の不正を暴いて回る「巡按御史」の趙希舜の活躍を描く連作集。裏表紙の解説に「中国版「水戸黄門」ともいうべき時代ミステリーの傑作」とあったけど、趙希舜とお供の従者と護衛もほんのりスケさんカクさんぽい(ただし、ここのスケさんカクさんはお互いとても仲が悪い)。事件はどれも重くて深刻だけど、3人の会話や宋代の市井の暮らしぶりの描写は軽妙でスルッと読めてしまった。続きもあるようなので楽しみ。2018/08/30

ワッピー

6
「琥珀枕」から飛び移りました。中国モノが得意ということで、巡按御史の一行が全国を回るという設定にはワクワク。一見、美少年に見える御史の超希舜、おつきの美男傳伯淵が乗り込むは別荘づくりの土地開発で沸き立っている寧沙の町。行方不明になる工人たち、怪しげなムサ男の介入に謎解きはうまく進むのか?ヒューリックの名シリーズ「ディー判事」を思い出しつつ、この主従の掛け合いを楽しみました。表題作ほか、「松籟青の鉢」「石火園の奇貨」「国竹筒の割符」「白磚塔の幻影」編を収録。この中国微行もの、ついつい読んでしまいます。2018/05/26

BIN

6
中国版水戸黄門と書いてますが、宋の王子様が巡按御史という秘密捜査官として地方長官の不正を正すのが主な目的ですが基本的に事件が発生し、その捜査をする探偵ものです。宋の時代の探偵ものというだけで普通のミステリーとして面白いです。続編かなにかがあるそうなので読んでみます。三侠五義という同じく宋の時代の中国版大岡越前がありそっちは実在の人物ですがこっちは創作のようです。2016/07/30

蕭白

6
久しぶりに読んだけど、テンポも良くキャラにも面白味があっていい作品だなぁって思います。続編がもう一冊あるけど、しばらく新作が出ていないようなので気長に待ちたいです。2014/01/05

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