内容説明
赤坂の非合法賭場。博奕を生業とする「わたし」は、バカラの魔力に取り憑かれた美少女、舞ちゃんと知り合う。毎夜十万円を溶かし続けた少女の負けは、一千万円に達した。少女を「喰い」まくったのは「わたし」だったのだ。舞ちゃんの体を張った願いから、二人は共同戦線を張ることになる。乾坤一擲の大勝負が始まった―。賭博の真髄を突く警句の数々。史上最強のギャンブル小説。
著者等紹介
森巣博[モリスヒロシ]
1948年日本生まれ。雑誌編集者・記者を経て、’75年からカシノ賭博の「常打ち賭人」を目指す。オーストラリアを本拠地とし、世界中の賭場を攻める国際博奕打ち、兼業作家。’94年度全豪牌九(パイガオ)選手権者
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
42
表題の「ジゴクラク」、一体何の事?そんな疑問を持ちながら事前情報は一切無いまま手にした一冊。正直、何だこれは?!と言う感想。非合法の賭場で博打を生業とする「わたし」と美少女の「舞ちゃん」がバカラをする物語。バカラのルールも良く理解できなかったし、ストーリー的にもまるでギャンブルの解説書のようであった。また官能的な部分もこれは必要?と思ったりした。表題の「ジゴクラク」はギャンブルで負ければ地獄、勝てば極楽と言う二つを合わせた意味なんだろうな。☆★★★★2021/07/18
ふーいえ
1
バカラは1度大勝ちしても、その時の興奮が忘れられずに戻ってくる。そしてそれ以上に負ける。恐ろしい底なしゲームだなぁ。 自制できない人は消える。死屍累々。2018/06/25
OK
0
「博打は時間を凝縮する。ひどく、極端に凝縮する。その凝縮された時間のみが提供可能な愉悦の罠に嵌まり込み、多くの人は感性を磨滅させてしまう。そしていつか、必ず、きっと、自壊する」2015/09/27