内容説明
岡っ引きの夫に先立たれた町家の女房、おとせ。時を同じくして息子が嫁を迎えたため、自分は手狭な家を出ることに。吉原で住み込みのお針子となったおとせの前には、遊女たちの痛切な生の営みがあった。さまざまな恋模様、その矜持と悲哀。そして自身にもほのかな思いが兆しはじめ…。今宵ひと夜の夢をのせて、吉原の四季はめぐる。哀切の傑作時代小説。
著者等紹介
宇江佐真理[ウエザマリ]
北海道函館市生まれ。1995年、「幻の声」でオール読物新人賞を受賞しデビュー。2000年に、『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、’01年には、『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。人情味あふれる時代小説の書き手として人気を博す
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