内容説明
本事件の真犯人は最初から二名に絞られている。夫か?妻か?警視庁捜査一課を退職した烏丸ひろみの元に届いた怪文書は、半紙に墨で書かれた殺害予告。第一の犠牲者は別人だったが、ひろみの恐怖は消えず、彼女は氷室想介に助力を乞う。しかし、ふたりの導いた結論は正反対!自分の意見を貫くか、それとも氷室を信じるか。ひろみの心は揺れた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
18
烏丸ひろみシリーズ。このシリーズを読むのは確か三冊目だけど、ひろみの状況が変わってたことに驚いた。ひろみがこんな風になるなんて何があったのか…いつかそちらも。ひろみが通ってるということで氷室も登場。冒頭で犯人は夫婦のどちらかだとはっきり。ひろみと氷室の通話で進んでいく推理よかった。2021/07/25
K
9
初吉村達也。最初から容疑者が提示されていたり、怪文書が挿入されていたりなど趣向を凝らしていて期待したのですが、描かれる人間像があまり快いものでなかったのでそれが鼻について楽しめませんでした。謎解きシーンはなかなかロジカルだったので、登場人物の人間像が気にならなかったら面白い作品だったと思います。2014/02/20
そのぼん
6
今回は容疑者が2人に絞られてのスタートでした。悪い意味で似た者同士の夫婦が読んでいて不愉快でした。この二人、早く離婚していれば凄惨な事件も起きなかったんじゃないでしょうか。2012/01/13
如月光子
1
習字の上手な夫婦が怪文書を書き脅迫殺人???
きみどり
0
最初のうちは、犯人である夫婦(ネタバレではない。夫婦のうちどちらか一方が犯人である旨は、一番最初に明記してあるので)が二人そろってあまりにも痛々しいのが読んでいて少し辛かったです。 中盤からラストに掛けては、読みやすく展開も速いので、一気に読めました。 気になったのは、わざわざ何度も挿入されている怪文書です。 まるで推理小説の最初にある○○邸見取り図のようです。 見て、読んで、朱丸まで付けてもらってもよく分かりませんでした。 私に書道経験がほとんどないからでしょうか。 文章だけで良いのに、と思ってしまいま2013/07/23