感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿呆った(旧・ことうら)
9
安易な感想を述べることが憚られるほど、差し迫るものがあります。この本には、東大や慶応など学歴を持った学生の手記多く収められていました。検閲を通り抜けて、家族に届けられた手紙です。型通りの天皇賛辞の言葉を送っているものは少なく、それぞれが憤懣や苦悩、葛藤や諦め、遺される者への労りなど色々な想いが記されています。もっと他にやりたいこともあったでしょう若い生命を散らしていった人々の想いを、風化されている戦争の一端を、しかと受け止めたいと思いました。2015/04/30
けーすけ
0
父からの推薦書。お下がりを頂きました。 若干、20余の人生。日本を担うはずだった優秀な学生たちが、ペンを捨て短刀を握り、命を失った。 彼らの魂の叫びを、今こうして読むことができることに感謝です。 そして何より、戦没学生らの悲痛の叫びが、21世紀を生き、まだペンを握り続けることが許される我が身を奮い立たせてくれます。強く、前へと進み続けます。 2019/03/10