内容説明
愛人・守藤秀人から依頼されたあるものを届ける途中、上村岬は、交通事故を引き起こす。さらに被害者の白幡澄子・清香は、まだ息があったのにも関わらず、やむを得ない事情から岬は母娘を非情にも殺害、山中に遺棄してしまう。しかも母親は身重でもあった…!起訴された岬を裁くのは、量刑のきびしい裁判長として知られる神谷正義。だが、被告人・岬さえもあずかり知らぬ、前代未聞の脅迫が神谷を襲う…。正義とは、人命の重さとは―。「被害者が救われない裁判」の現代を抉る問題作。
感想・レビュー
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- 和書
- 五瓣の椿 ハルキ文庫