光文社新書<br> 感染症としての文学と哲学

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光文社新書
感染症としての文学と哲学

  • 福嶋 亮大【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 353p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334045913
  • NDC分類 902
  • Cコード C0295

出版社内容情報

20世紀末には心の病に傾いていくかに思われた人類と病気の関係が、再び感染症に向き合うことになったその文化史的な意義を考える。

目次

序章 パンデミックには日付がない
第1章 治癒・宗教・健康
第2章 哲学における病
第3章 疫病と世界文学
第4章 文学は医学をいかに描いたか
終章 ソラリスとしての新型コロナウイルス

著者等紹介

福嶋亮大[フクシマリョウタ]
1981年、京都府生まれ。文芸批評家。立教大学文学部准教授。京都大学文学部中国文学科卒業。文学博士。2014年、『復興文化論 日本的創造の系譜』(青土社)でサントリー学芸賞受賞。2017年、『厄介な遺産 日本近代文学と演劇的想像力』(青土社)でやまなし文学賞受賞。2019年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

105
人類は疫病と戦争に長く苦しみ、多くの死者を生んできた。当然、双方についての文学も書かれたが、戦争文学に比べ疾病が主題の作品はあまり論じられてこなかった理由を本書は説明する。特にパンデミックは戦争に比べ起承転結や勝敗がはっきりせず、その平等性故に社会への影響が広く深く、人為的に終わらせるのが難しい。しかも戦争で武器を取って人を殺せても、自分の体内にワクチンを注入して病原菌やウイルスを殺すのをためらう。こうした手の付けられなさや矛盾した心情を、人は言葉で表現できない。「言葉への信頼」こそ病への対抗手段なのだ。2022/04/15

キムチ27

56
高邁な命題を展開する割には新書版の為か、語り口の明快さが心地よい。筆者と共に古代から現代へとタイムマシンに乗って人体の迷宮をジグザグながら、滑走できた。キリストも釈迦も空海もアラーも治癒神、しかもセラピストだった。戦争と文学は融合し易く作品は幾つか読んできた。疾病医学はカミュを初めとし読んできた積り。更にてんこ盛り程トリビアが供された。汗牛充棟・・2回以上登場したこの語、筆者が好みかな。パンデミック・エピデミック・エンデミックの住み分けが理解できただけでも益アリ。このテーマなら「ベニスに死す」が一押し2022/05/12

ころこ

50
専門的な論点を実証的に掘り下げる新書の傾向に対して、大家の書いた総合的な知識の見通しをつける新書のタイプは古くからあります。検索技術の向上により容易になったとはいえ本書は後者のタイプです。このタイプの特徴は一般向けの平易さですが、本書も言葉遣いが柔らかく、平易で読み易いと思います。前半は哲学史で後半は文学史ですが、スーザン・ソンタグの様な文学批評を哲学だと解釈するならば、本書は感染症をはじめとする「病」を哲学的な人文知がどの様にかんがえてきたかの総合的な本になっています。非常に優れていると思います。人文学2022/04/24

活字スキー

22
文学部卒の文芸批評家さんによる、感染症を軸にした哲学史及び文学史。その原因も仕組みも分からなかった古代から、物流やネットワークが発達したからこそ猛威を振るうようになった近現代に至るまで、人の営みには常に病がつきまとってきた。でもそれは仏教的観点に立てば命とは生老病死を巡るものだから、必然にして普遍的なことでもあるのだけれど。本書はそれなりに学ぶところはあったものの、引き合いに出されるのがいわゆる古典に寄っていたので個人的には刺さる部分は少なかったかな……。2022/06/13

かんがく

11
「病」や「医」を哲学と文学がどのように捉え、影響を受けてきたかという歴史。話はあちこちに飛びながら深い分析を重ねていくためなかなか難しいが、終章でのコロナに対する言及で全容をつかむことができた。2023/07/22

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