光文社新書<br> はじめての不倫学―「社会問題」として考える

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光文社新書
はじめての不倫学―「社会問題」として考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334038731
  • NDC分類 367.4
  • Cコード C0236

出版社内容情報

『男子の貞操』で注目の東大上野千鶴子ゼミ出身の著者が、「不倫」を「個人の問題」から「社会の問題」として捉えなおした。

内容説明

既婚者が、「不倫」の誘惑に抵抗するためにはどうすればいいか?子どもや若者世代の貧困、ひとり親家庭や生活保護、高齢者の孤独死など社会問題の背景には、「不倫」がもたらす家庭破綻、それに伴う経済状況や健康状態の悪化が潜んでいる。にもかかわらず、「不倫」は個人の色恋沙汰、モラルの問題として捉えられてしまっているのが現状だ。本書では、既存の「結婚」に囚われない多様な在り方を実践している男女への取材をまじえながら、「不倫」を「個人の問題」として捉える視点から脱し、「社会の問題」として捉えなおすことによって「不倫」の予防と回避のための処方箋を提供する。本邦初の実践的不倫学!

目次

第1章 不倫学入門(現代社会における不倫の現実;不倫を学問する;不倫を歴史で考える)
第2部 不倫ワクチンを開発せよ(職場環境と人間関係の整備;夫婦関係や家庭を壊さない婚外セックス;婚外セックスを前提とした夫婦関係;希望としてのポリアモリー)
終章 無防備からの卒業

著者等紹介

坂爪真吾[サカツメシンゴ]
1981年新潟市生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。東京大学文学部卒。新しい「性の公共」をつくる、という理念の下、重度身体障害者に対する射精介護サービス、性風俗産業の社会化を目指す「セックスワーク・サミット」の開催など、社会的な切り口で、現代の性問題の解決に取り組んでいる。2014年社会貢献者表彰、2015年新潟人間力大賞グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

191
興味深かったです。著者は、身障者さん対象の性介護サービスを運営してらっしゃる方。性に対する洞察も、生半可ではないと見受けられ。不倫をする背景というのは、生物学的にも、歴史的にも、文化的にもそれなりに正当な理由があるわけです。サブタイトルにもあるように「社会問題」となりえるので、どうしたら不倫を防ぐことができるのか、という観点なんだな、きっと。私的にはいろいろ想うところあるのですが、ここで公表するのは控えさせていただきます(四方八方から石が飛んできそうだな・・・こりゃ・笑)。2016/02/22

スパシーバ@日日是決戦

91
{2015年} 規制するだけ、非難するだけ、きれいごとを言うだけ、厳罰化するだけの法律論や道徳論を説くだけでは解決しない問題に、婚外セックスを条件付きで社会的に認めよう(不倫ワクチンと定義)という、個人の問題から社会の問題として捉えることを提案。婚内セックスではなく婚前セックス(恋愛)や婚外セックスを充実させたい、と考えている多くの男性にとっては夢のような話。だが現実問題として、パートナーからすると都合のいい言い分としか思えないだろうし、家庭崩壊も覚悟のうえならどうぞなさって下さい、としか言いようがない。2016/08/14

マエダ

73
毎年のように話題になる人気コンテンツだが不倫とはそこまでのテーマでそこまで深刻なものなのかは甚だ疑問。ポリアモリーやハーモリダクションを知れただけでも吉。2018/01/25

どんぐり

63
「性産業の社会化」をテーマに活動しているホワイトハンズ代表の坂爪氏。不倫は個人の問題としてではなく社会問題としてとらえ、「現行の夫婦関係を維持するための(=不倫ワクチンとしての)ポジティヴ婚外セックスは、条件付き(期間限定・回数限定)で社会的に受容されるべき」と提言する。管理された不倫(婚外セックス)が、夫婦や家庭を円満にするなんて、そんな不倫が許容されるわけないだろう。バカじゃない。『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』の本もそうだったけど、この人真面目に論じながらも、なんかズレている。2017/07/21

川越読書旅団

52
「不倫」を多角的に分析し、その対策法を列挙する社会学的書籍。著者はアンチ不倫派であり、その対抗策も併せて同書で訴えはいるのだが、逆に「不倫」とは抗いがたい生理、または社会現象なのだと、再認識してしまうに至るわけで、、、。2016/12/30

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