内容説明
「もしも」が果たす役割は大きい。「もしも」をバネにして、イマジネーションは動き出す。時代の流れをがらりと変えるのも、先見の明を持った「もしも」だ。日常生活においても、「もしも」が思考停止状態から解き放つカギになる。もちろん、詩作りにおいても、「もしも」は絶対に欠かせない。アメリカの詩人たちは、これまでどういった力強い「if」を発明したのか?平安時代の歌人は、なんという巧妙な「もしも」を使って、「老い」から逃れようとしたのか?どんな難問にでも耳を傾け、相談役になってくれる―そんな「もしも」の数々を、詩人のアーサー・ビナードが、選りすぐりの名詩を味わいながら紹介。言葉の魅力を存分に伝える、珠玉のエッセイ。
目次
1 「もしも」と出会う(もしもマニフェスト;「もしも」のタワークレーン;おもてなしの「もしも」;「イフ」堂々)
2 恋する「もしも」(なれ初めの「もしも」;もしも、モテたら;もしも愛しちゃったら、もしも会えなかったら;もしもマンゴー)
3 世界を見つめる「もしも」(後出しの「もしも」;意地悪イフ;もしも「お金」が死語だったら;唯一の「もしも」、どちらもの「もしも」)
4 「もしも」と生きる(縁起でもない「もしも」;取り返しのつかない「もしも」;もしもごっこ;空飛ぶ「もしも」)
著者等紹介
ビナード,アーサー[ビナード,アーサー] [Binard,Arthur]
1967年米国ミシガン州生まれ。高校時代から詩作を始め、ニューヨーク州コルゲート大学英米文学部を卒業。’90年に来日後、日本語での詩作を始める。2001年、第一詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞受賞。『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、詩集『左右の安全』(集英社)で山本健吉文学賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
やすらぎ🍀
penguin-blue
jima
ケニオミ