光文社新書<br> 食べる日本近現代文学史

電子版価格
¥726
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

光文社新書
食べる日本近現代文学史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334037321
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0295

内容説明

村上春樹の主人公たちはなぜ、料理を「作る」のか?「食べたい」「生きたい」「書きたい」―作家と文学の、食への飽くなきこだわりを探る。

目次

第1章 食べることと“文学”
第2章 食べることと“性”
第3章 食べることと“女”
第4章 食べることと“家族”
第5章 食べることと“文化”
第6章 食べることと“病気”
第7章 食べることと“現代”

著者等紹介

平野芳信[ヒラノヨシノブ]
1954年兵庫県生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。関西学院大学大学院日本文学科博士前期課程修了。同博士後期課程単位取得退学。専攻は日本近現代文学。現在、山口大学人文学部教授ならびに同大学院東アジア研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロッキーのパパ

18
「食べること」ともう一つのテーマを組み合わせ、テクスト解析することで小説の様々な面を見せてくれる。中でも、村上春樹を料理する人という観点で捉える見方が面白かった。一つの小説もこういう読み方をすれば、何通りにも楽しめるんだ。物語を追うだけで満足している僕はせっかくの素材を活かしきれていないと思わされてしまう。ただ、積読本が多いから、一冊一冊に時間をかけられないんだよな・・・2013/04/10

チューリップ

4
食に注目して小説を語る本。一つのテーマから複数の小説を読み比べてみる事はないので、こうして読んでみると書かれた時代で食事の価値や人の生活の変化、そういう価値観の変化みたいなのを知る事が出来て面白かった。永井荷風が自分の体調悪いのが自覚出来ているのにかつ丼を食べていたってのが何か凄いなと思った。2022/03/28

Meow_Mix

2
表現方法の一つとして使われる食べ物から日本の近現代文学を紐解く。小説内で食べ物や食事というものが「日本人」や「男女」のアイデンティティ、男女間や死生観を反映している点や、他の作品と読み比べ、そしてその時代背景などを解説。 小説は、読み手の視点で様々な読み解かれかたをじっと待っているものなのかもと思い、スローリーディングの大切さが身に染みました。2021/05/20

吉田

2
文学における食事に意味を見出して論じた書。時代毎に変化していく食への意識も読み取れた。本を読む際の新たな視点が加わった。2021/04/10

星菫

2
六章の永井荷風と谷崎潤一郎のエピソードが特に面白かった。筆者は谷崎の方に惹かれるているようだが、美人のお弁当に欣喜する荷風、可愛いです!2013/04/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6408969
  • ご注意事項