光文社新書<br> 「モザイク一家」の国境なき人生―パパはイラク系ユダヤ人、ママはモルモン教アメリカ人、妻は日本人、そして子どもは…

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光文社新書
「モザイク一家」の国境なき人生―パパはイラク系ユダヤ人、ママはモルモン教アメリカ人、妻は日本人、そして子どもは…

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  • サイズ 新書判/ページ数 259p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334037314
  • NDC分類 916
  • Cコード C0236

内容説明

生粋の日本人である著者が、パリで出会い、結婚することになった相手。はじめは単なるアメリカ人と思っていたが、よくよく聞いてみるとユダヤ人。そしてその家族に会いにスイスに出かけると、登場したのは、イラク・バグダッド出身のコテコテのアラブ人風の父親(ユダヤ人)と、北欧がルーツのモルモン教アメリカ人家庭出身の母親だった―。その息子である夫と著者との間には、一男一女(そして生粋のスイス犬一匹)。この国籍不明の家族に起こる、さまざまな日常的な葛藤やカオスや冒険の物語は、ちっぽけな話のようで、そこから大きく時空を飛び越えて、世界史的規模を持って西へ東へ広がっていく―。ささやかかつ壮大な、物語。

目次

1 テルアビブ、2008年
2 パリのアメリカ人、1990年
3 ユタの山奥から、1954年
4 スイスでの暮らし。そして子どもたち
5 国境について、考える
6 「ワールドビレッジ」という国、または無国籍な人々
7 テルアビブ、2010年

著者等紹介

長坂道子[ナガサカミチコ]
1961年愛知県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。ファッション誌『25ans(ヴァンサンカン)』の編集を経て88年渡仏。七年間のパリ滞在中より、フリーのジャーナリスト、エッセイストとして雑誌などに多数、記事を発表。ペンシルヴァニア、ロンドン、チューリッヒ、ジュネーブと移住し、現在はチューリッヒ在住。欧米の衣食住、文化、女性の生き方などを独自の視点で観察・表現している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソバージュ

5
kindle。国際結婚をし2児の母となった著者が、彼の親族を通して、また20年間様々な国で暮らした経験より、国籍、民族、宗教、教育等について感じたことが生々しく書されていて誠に興味深い‼2019/04/02

yamaneko*

4
個人としてのアイデンティティ形成に、国家や教育、宗教、家系がどう影響するのか深く考えさせられました。差異はあっても差別ととらえないオープンさを持ってこそ、コスモポリタンといえるのかな。家族の心境をきめ細かく観察して個人の視点から文化まで論じる文章が書けるのは女性ならではと感じました。2013/07/04

ophiuchi

4
多くの日本人がほとんど意識していない、国家、民族、宗教について考えさせられた一冊。自分のユダヤ観は「アンネの日記」「日本人とユダヤ人」あたりから得たものに留まっていたことを痛感しました。2013/04/04

Echo

3
kindle unlimited。めっちゃおもしろいー。ユダヤ系の話をと思って読んでみたけど、系統は違うがうちも少し似たような感じなので、めっちゃ楽しめました。旦那の家に初めて行った時の歓迎されなさ感(^^)、わかるうー。娘は3/4は血としては日本人ですが、そのうちの1/4は沖縄からペルーに渡った日系人の血で、残りの1/8がドイツ系ペルー人、1/8がエジプト系ペルー人。義母は小説にしたら上中下書けるんじゃないかぐらいの壮絶人生。娘に家族の歴史書みたいなものを残してあげたいな。と思わせてくれた一冊でした。2020/03/11

このこねこ@年間500冊の乱読家

3
⭐⭐⭐⭐⭐ 軽い気持ちで読んでみたら、とても良い視座を与えてくれる良書でした。 ・国家とは何か ・故郷とは何か 非常に考えさせられました。 多種多様な意見を知り、フラットな視方をしつつも、独自のアイデンティティを持つことが重要ですね。2019/12/25

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