光文社新書<br> アメリカ型ポピュリズムの恐怖―「トヨタたたき」はなぜ起きたか

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光文社新書
アメリカ型ポピュリズムの恐怖―「トヨタたたき」はなぜ起きたか

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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334037185
  • NDC分類 537.09
  • Cコード C0236

内容説明

二〇〇九年秋から約一年にわたりアメリカで見られた、急加速疑惑に絡む「トヨタ(自動車)たたき」は、民主主義がまさにポピュリズム(大衆迎合)と化した象徴的な出来事となった。なぜ、あのような集団ヒステリー状況が生じたのか?通信社記者として、一連の急加速報道を日夜観測してきた筆者が、異常とも言えるバッシングがしばしば発生するアメリカの社会構造の欠陥をあぶり出す。同時に、トヨタが突然見舞われたバッシングにどう対応し、どのように克服したのかについても触れる。

目次

第1章 発端
第2章 リコール問題の真相
第3章 ポピュリズムの恐怖
第4章 売れ過ぎに注意
第5章 「魔女狩り」議会公聴会
第6章 全面対決回避
第7章 全面譲歩は御法度
第8章 不況時に注意
第9章 米民主党政権に注意
第10章 「言った者勝ち」訴訟社会
第11章 翻弄された日本メディア

著者等紹介

齋藤淳[サイトウジュン]
1967年東京都生まれ。’91年、慶應義塾大学文学部文学科ドイツ文学専攻卒業後、時事通信社に入社。外信部、長野支局、外国経済部(外経部)を経て、2000年10月から’04年12月までフランクフルト支局に勤務。欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏の金融政策をはじめ、ドイツ経済・産業全般の動きを定点観測した。外経部に戻った後、’08年8月から’11年12月までニューヨーク総局に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たくのみ

12
世界を震撼させた「プリウスの電子制御装置の暴走」騒動。終わってみれば、ブレーキペダル下のマットが挟まっただけの事件なのに、扇動報道により、つぎつぎに押し寄せる類似訴訟の嵐。アメリカでナンバーワンになったがための、プライドを傷つけられた国民と、工場閉鎖に怒る労組、弁護士の過当競争状態、様々な要因が明らかにされ、それを乗りきる、企業努力と信頼回復。「トモダチ作戦」も、なんらかの見返りが必要という現実。ポピュリズムへの理解と警戒はこれからますます重要という教訓の本だった。2014/07/28

OjohmbonX

3
結局大リコール&社長が公聴会に出席するハメになった’09-10年のアメリカでのトヨタ叩きのまとめ。製造業への理解が深いわけでも、当時の内幕が語られるわけでも、統計的に詳細な分析が展開されるわけでもなく、トヨタが米国生産子会社を閉鎖して不満が高まったという論拠も薄弱だし、「アメリカ型ポピュリズム」の原因も多民族国家だからで済ませて、日米の政府や報道関係者への苦言という結論もありきたりだとしても、どのように炎上が起こって燃え広がり、収束していったか経過を見せてくれるだけでも面白いからぜんぜんぼく怒ってないよ。2014/01/16

旅猫

2
そういえば、そんな報道があったような、と風化しかかった記憶を思い起こしました。日本の報道も確かに思い返すと異常でしたね。2013/11/09

やまも

1
同じことを繰り返し述べているような印象を受けた。2014/06/23

ヨムヨムRE:BORN

1
「ポピュリズムの恐怖」ってところに惹かれて読んだのに、ほとんどがトヨタたたきが何故起きたかの時系列とタラレバ話し。やっと作者の考えが見えるのは最後の2章のみ。何だか残念だ。こういう長方形の本は題名と内容が伴っていないものが多すぎる。2013/03/03

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