光文社新書<br> 沖縄美ら海水族館が日本一になった理由

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光文社新書
沖縄美ら海水族館が日本一になった理由

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334037024
  • NDC分類 480.76
  • Cコード C0260

内容説明

動物園・水族館の入場者数でトップを走り続けてきた上野動物園を抜いて、「沖縄美ら海水族館」が初めて日本一の座についたのは2008年のことだった。この年の入場者数は、上野動物園の290万人に対し、沖縄美ら海水族館は310万人を数えた。新たな展示手法が大きな話題となった北海道の旭山動物園は280万人だった。沖縄美ら海水族館には、「世界一」と「世界初」が数多く揃っている。ひとことで言えば、これが高い“誘客力”に結び付いたといえるだろう。とはいえ、「世界一」や「世界初」を実現するのは簡単ではない。そのあたりを、詳しくお話ししていこう。

目次

プロローグ 上野動物園を抜いて入場者日本一に
第1章 “世界一”と“世界初”の水族館
第2章 水族館と動物園は何が違うのか
第3章 水族館の舞台裏―水族館を支える人間たち
第4章 “飼育屋”修業時代
第5章 試行錯誤の日々
第6章 水族館も動物園も“悪行”

著者等紹介

内田詮三[ウチダセンゾウ]
1935年生まれ。博士(農学)。東京外国語大学インドネシア語科卒業後、静岡県伊東水族館、福島県照島ランドを経て、’81年に国営沖縄記念公園水族館館長に就任。2002年、同館を新築した沖縄美ら海水族館館長に就任。’08年度の入場者は310万人に達し、上野動物園の290万人を抜いて日本の動物園と水族館の頂点に立った。’11年に、30年にも及んだ館長職を退任。現在は研究顧問を務める。沖縄近海のサメ・エイの繁殖を記した論文で、64歳にして博士号を取得。自らを「サメ屋」と称する。’09年海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣表彰)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネジ

49
★★★★★ 美ら海水族館館長による自伝、水族館の在り方について論じた本。走りながら考え生きてきた著者のエネルギッシュさが溢れている内容。また、水族館は悪行であるとした上で研究やウェルネスに惜しみなく力を使う姿勢はなるほどなと思った。 ①美ら海水族館は多くのサメ・エイの飼育を先駆的に行ってきた。 ②ジンベイザメの飼育には体長の約3倍(30m程度)の水槽が必要である。 ③水族館は悪行である。故に償えることがあれば積極的に取り組むべきである。2024/02/12

雲をみるひと

31
水族館に関わり続けてきた作者が自らの半生を振り返りながら水族館について論じたもの。執筆時点での作者の所属先である美ら海水族館の取り組みに特化した内容ではないが、日本や世界で水族館の経営方針やあり方、また展示方法などがどのように変わってきたかがよくわかり興味深い。作者の営業経験などは他の分野においても参考になりえると思う。2022/12/27

レリナ

19
沖縄の美ら海水族館が何故成功したのか、著者の経験などから、良く理解することができた。水族館の魅力がよく伝わってきた。淡々と著者の考えや行動が述べられているので、美ら海水族館が日本一になった理由がよくわかった。水族館についてのノウハウも述べられていたので、勉強になる。イルカの飼育って難しいんだな。昔は色々試行錯誤して頑張っていたということがよくわかる。水族館にまた行ってみたいと思う内容の本。著者の情熱が伝わってきた。2019/02/17

ふろんた

17
私が2回以上行ったことある水族館は車で1時間で行けるシーパラと、那覇空港から2時間もかかる美ら海だけ。沖縄行くのが水族館メインではないけれども、連泊するなら足を運んでしまう。それはなぜか。従来の地元の人のための公営施設から観光ビジネスへと変換させていった功績が大きい。また、2000年あたりから、全国的に改装、新設の水族館が相次いだことによる相乗効果もあるのかな。終盤に水族館の果たすべき役割にも触れていて興味深い。2013/11/20

桃水

15
2012/10/14:美ら海だけでなく水族館の歴史や取り組みなどにも触れていて、普段は考えることのない水族館について改めて考えさせられました。2012/10/14

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