内容説明
主に関東地域で用いられる「馬鹿野郎」は、あいさつであり、照れ隠しであり、愛情表現であり、悲しみの表現でもあった。古事記・日本書紀から、明治・大正・昭和・平成の文学作品、はては国会論議から夫婦ゲンカに至るまで、悪態・罵倒語はどのように使われ、日本人の血となり肉となったのか。豊饒なる日本語の世界へ分け入る一冊。
目次
序章 バカヤロー!―あいさつから愛と悲しみまで
第1章 ブスとババアと淫乱と―女をののしる(ブス;ババア;大根足;淫乱)
第2章 弱くてくさいは甲斐性なし―男をののしる(弱い;ふぐりなし;甲斐性なし;くさい)
第3章 犬は畜生、猫は泥棒―動物の悪態(犬畜生;泥棒猫;豚野郎;オオカミ少年)
第4章 鼻くそほじって、クソ食らえ―排泄物で嗤う(屁のような;小便たれ;鼻くそ;クソ食らえ)
著者等紹介
長野伸江[ナガノノブエ]
1967年新潟県生まれ。ライター。早稲田大学法学部卒業。放送局勤務、編集プロダクションを経て独立。歴史・教育・生活分野を中心に執筆・編集を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。