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光文社新書
「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」―男45歳・不妊治療はじめました

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334036904
  • NDC分類 494.96
  • Cコード C0236

内容説明

「子どもを作るなんていう人生」(=安定!?)とは相反する「冒険的人生」を送ってきた鬼才・ヒキタクニオが、45歳を過ぎて思い立った子作り。しかしなかなか子はできず、やがてヒキタ自身の精子の運動率が20%だったと判明。そこから長い長い「懐妊トレーニング」の日々が始まった…。初めて知った男の不妊治療への素朴な疑問や違和感。同じように苦労する仲間の多さに気づいた著者は、その思いを周囲に公言し巻き込んでいくことで、周囲の人間の思いや行動も変えていく。さらに、女性の受ける身心の痛みにも気づき、夫婦間により強い絆が生まれていく…。5年弱の「懐トレ」の末、数々の困難を乗りこえて、ようやく我が子を腕に抱くまでを描きながら、男性不妊について学べる、ドキュメント。

目次

序章 本当に子どもが欲しいのかねえ?
第1章 まずはカレンダーに○印を付けるのである
第2章 不妊治療と呼ぶな受精行動と呼べ
第3章 身体合わせ、心合わせ
第4章 いろんなことを乗り越えて、我々は再出発する
第5章 顕微授精、料金は四五万円なり
第6章 ドキドキしながら胎児を育てる日々が続く
第7章 いよいよ最終局面へ

著者等紹介

ヒキタクニオ[ヒキタクニオ]
1961年福岡県生まれ。イラストレーター、マルチメディアクリエイターとして活躍、数々の賞を受賞。2000年、『凶気の桜』(新潮社)で小説デビュー。同作につづき、『鳶がクルリと』(新潮社)が映画化され話題になる。’06年、『遠くて浅い海』(文藝春秋)で第8回大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

修一朗

105
男性視点の不妊治療の話は珍しい,知らなかったことたくさんでためになった。タイミング法は不妊治療じゃないと思うけども人工授精→顕微授精の順番で進むこととか。1回うまくいったからとは言え26回も人工授精を続けたり,奥さんが付き合ってくれたおかげだ。最初は奥さんの一言がきっかけとはいえ最後は執念を感じた。お医者さんの説明の仕方に違和感を感じて,それを文章にするところがさすが作家さんだ。映画では松重豊さんと北川景子さんが夫婦役,ヒキタさんはきっと激しい人なんだと思う。ソフトな松重さんの映画がよさそうだ。 2019/12/10

シナモン

32
図書館本。映画化にあわせて読んだ。著者自身が経験した実話。男性側に主に問題がある場合の不妊治療エッセイ。著者は時間に都合がつきやすい仕事。それでも大変なのに、これがお勤めされてる人だったら、共働きだったらと思うとその苦労は計り知れない。最近の前なんとか大臣の軽々しい発言を改めて腹立たしく思った。著者はこどもを持てたが、辛い治療の先にこどもがいても、いなくても納得し幸せであればそれでいいと思った。2019/06/01

あんこ

18
男性が主人公の妊活ノンフィクション。知らないことがいっぱいで勉強になったし、何より男性目線の経験談が新鮮だった。重苦しくなる話を自虐的に笑い飛ばして、前向きなヒキタさんがすごい。駄目金玉って。もうすぐ映画が公開されるみたい。松重さんが主役なのでイメージしながら読んだけど、検索したら原作者はもっとコワモテだったw2019/09/16

ブラックジャケット

15
辻村深月の「朝が来る」を読んで、妊娠を望む夫婦の苦労に絶句した。これはただ事ではない。ヒキタクニオ氏も45歳にして子作りに挑戦した。しかし排卵日に頑張ってもヒットしない。病院で調べても奥さんの身体は正常。ところがヒキタさんの精液には大問題があったので。あの無数のオタマジャクシが激しく動き回る図がなく、精子の運動率20パーセントだったのだ。これでは妊娠しない人工授精にトライ。さらには体外受精へと難度は上がる。ユーモアあふれるタッチで読ませるが、基本は夫婦の話し合い。幸い長い妊活を経てハッピーエンド。 2021/06/20

本と珈琲

15
作家・ヒキタクニオが自らの体験を基に“男の妊活”を真正面から描いたエッセイ。映画化とのことで手に取った本。先の見えない治療に、本当に妊娠出産は奇跡なんだなぁと痛感。妊活は1人でするものじゃなく男性の理解と協力が必要不可欠で、筆者が夫婦『身体合わせ、心合わせ』と力強く説くのも納得。不妊治療はどうしても女性メインと思われがちだが、是非男性にも読んで読んでもらいたい。最後に、空ちゃんの写真に泣きそうになりました。産まれてきてくれてありがとう。あなたのパパとママはあなたに会いたくて、たくさんたくさん頑張ったよ。2019/06/09

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