光文社新書<br> ニッポンの書評

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光文社新書
ニッポンの書評

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334036195
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0295

内容説明

いい書評とダメな書評の違いは?書評の役割、成り立ちとは?一億総書評家時代の必読書。

目次

第1講 大八車(小説)を押すことが書評家の役目
第2講 粗筋紹介も立派な書評
第3講 書評の「読み物」としての面白さ
第4講 書評の文字数
第5講 日本と海外、書評の違い
第6講 「ネタばらし」はどこまで許されるのか
第7講 「ネタばらし」問題日本篇
第8講 書評の読み比べ―その人にしか書けない書評とは
第9講 「援用」は両刃の剣―『聖家族』評読み比べ
第10講 プロの書評と感想文の違い
Amazonのカスタマーレビュー
新聞書評を採点してみる
『IQ84』一・二巻の書評読み比べ
引き続き、『IQ84』の書評をめぐって
トヨザキ流書評の書き方
対談 ガラパゴス的ニッポンの書評―その来歴と行方

著者等紹介

豊崎由美[トヨザキユミ]
1961年生まれ。ライター、ブックレビュアー。「GINZA」「本の雑誌」「TV Bros.」などで書評を多数連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

227
豊崎流、評論と、書評の違いが、よくわかった。日本の書評が本格的に始まったのが昭和初期の「円本ブーム」。大量の書籍発行ブームで、味噌も糞もごっちゃまぜの時代に、読者のニーズが高まったから。現代も、同様か。2020/07/02

KAZOO

166
この本は書評家の豊崎さんの読書や書評を書くノウハウをご自分の例をもとにしたりしながら、わかりやすく説明してくれます。それを大学の授業のように15講にまとめられ、最後には大澤さんとの対談で「ガラパゴス的ニッポンの書評」という面白さ満載の対談があります。本好きの人にはかなりいいと思いました。2015/11/30

中玉ケビン砂糖

94
、トヨザキ社長がいつも「ガタスタ屋」と標榜しているのは、ヴァージニア・ウルフの著作が元ネタだったのか……、批評と書評のあわいはどこなのか、という命題、書評が批評の下位にあることに疑義を呈している、読む前と読んだ後との関係で、両者はまったく対極の位置にある、市川真人の「普段は2000字くらいの書評しか書かせてもらえないけど、いざ突っ込んで論じるならば2万語費やしてでもその作品の魅力を語れる評論家は理想的なのではないか」という言説に対して、ちらとほのめかされた、批評や論考のほうがエライという内在的主張を批判し2015/05/16

mitei

94
著者の書評に関する考え方がよくわかった。私も書評を書きたいが本当の商標って難しいなぁ。匿名での酷評とかはあまりしないほうがいいというのには同感。2012/02/19

Miyoshi Hirotaka

77
本を大八車に例えると両輪が作家と批評家で、前で車を引っ張るのが編集者、書評家はそれを後ろから押す役目。万巻の書に出会いを求める手がかりは、広告、帯の書評、作者の経歴、重版数。ところが、これは、本の実物での選択が前提なので限界がある。また、売ろうと思っている本だけを手に取ったり、その書評だけを読んでいては、読書の方向を見誤る。書評はネット上に溢れ、それだけでも手がかりにはなかなかならない。結果として友達の書評が相対的に重要度を増した。これからも技を磨かねばと思う。2012/11/30

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