光文社新書<br> ゼロ円ビジネスの罠

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光文社新書
ゼロ円ビジネスの罠

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035839
  • NDC分類 675
  • Cコード C0233

目次

第1章 広告依存型の「ゼロ円ビジネス」(コピー代が無料の理由とは?;広告依存型「ゼロ円ビジネス」の草分けはポケットティッシュ ほか)
第2章 「フリーミアム」の登場(グリーのビジネスモデルは「フリーミアム」;アバターから収益を生み出す「モバゲータウン」 ほか)
第3章 なぜ人は無料に飛びついてしまうのか?(心の中で「返報性の原理」が働く;無料のお試し期間キャンペーンは消費者心理の「保有効果」を狙う ほか)
第4章 タダより高いものはない?(「ゼロ円」という価格表示の裏に潜むワナ;プリント代「ゼロ円」も無料と有料の境界があいまいだった ほか)
第5章 「ゼロ円ビジネス」は経済にどういった影響を与えるか?(「ゼロ円ビジネス」はデフレを助長するか?;「ゼロ円ビジネス」はさらに広がっていくのか? ほか)
おわりに(なぜ「ゼロ円ビジネス」が台頭したのか?;「ゼロ円ビジネス」が主流にはならない理由)

著者等紹介

門倉貴史[カドクラタカシ]
1971年神奈川県生まれ。エコノミスト。慶應義塾大学経済学部卒業後、銀行系シンクタンクの研究員となり、日本経済研究センター、東南アジア経済研究所(シンガポール)へ出向。2002年に生保系シンクタンクに移籍し、経済調査部主任エコノミストとしてアジアやBRICs諸国についての論文を数多く発表。’06年にBRICs経済研究所代表に就任。同志社大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

64
無料の何某が世に増えすぎていることへの警笛本。様々な無料のカラクリ解明が本書の主だった内容である。チェコにある売春宿ビッグ・シスターはなかなか画期的なシステム。2019/01/02

Kentaro

44
あるお店で無料の商品・サービスの提供を受けた顧客は、それによって何か借りをつくったような感覚にとらわれる。そこで、この借りに対するお返しをしたいと思うようになり、そのお店で有料のしかも単価の高い商品・サービスを購入しやすくなるの。身近なところでは、たとえばスーパーなどの試食は無料で食品を提供する販促活動で、「ゼロ円ビジネス」のひとつだ。多くの人は、最初は買うつもりはなかったのに、試食をすると、どういうわけかその商品を買わなくてはならない気持ちになる。 企業が「ゼロ円ビジネス」を展開する一例になる。2020/04/27

レモン

23
10年前の本なので今はまた違うと思うが、マクドのゼロ円コーヒーの盛り上がりを思い出した。5章の解説は少し難しかったが、たくさんの事例はこんな商法あったな、と懐かしく感じながら読んだ。未知のものでは、アメリカのレンタカーとチェコの売春宿に目から鱗。もう少しとっつきやすい文章にしてイラストを付け、10〜20代や高齢者への注意喚起に活用して欲しい。2021/11/14

かしまさ

12
ネット媒体だと特に無料のものが多くありますけど、「タダより高いものはない」とはよく言ったもんで。無料キャンペーンが一般的になった結果、送りつけ商法みたいな詐欺行為も漸増傾向にあるとは知らなかった。最近は無料よりも「サブスク」の方がトレンドかも。10年以上前の本なので「答え合わせ」しながら読むのも楽しかったです。2021/06/24

ロッキーのパパ

12
取り上げられている事例は日本のものが多く、フリー経済の入門書としては本家「フリー」よりとっつき易い。ただ、「フリー」を読んだ身には斬新な視点も少ないし、なにより肝心の「罠」に関する記述も薄いんで、かなり物足りない。なんか「フリー」の便乗本って感じで、読みやすいという点を除けば、この著者にしては珍しくはずれかなと思ってしまう。2010/11/05

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