光文社新書
一箱古本市の歩きかた

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 316p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035365
  • NDC分類 024.8
  • Cコード C0290

内容説明

二〇〇五年、東京の谷中・根津・千駄木、通称「谷根千」と呼ばれるエリアで「不忍ブックストリートの一箱古本市」がスタートした。「一箱古本市」とは、その地域に点在する店の軒先を借り、その前で一人が一箱の古本を販売するという、誰もが自由に参加できるイベントである。一箱古本市を含む全国のブックイベントで、「本と遊ぶ」感性をもつ「能動的な読者」の現在を報告しながら、本との新しい付き合い方を考える。

目次

第1部 不忍ブックストリートができるまで(「この辺りで古本市ができたら、面白いね」;「ブックストリート」命名の裏に;「本」と関わりの深い地域 ほか)
第2部 日本全国「ブックイベント」ガイド(陽気な博多っ子たちの本の祭り―福岡;商店街に古本が溶け込んだ日―名古屋;杜の都を本で彩る―仙台 ほか)
第3部 書とともに街に出よう(本は読まれなくなった?;読書ノートから;「こう読むべし」からの脱却 ほか)
おわりに 「ミスター一箱古本市」と呼ばれて

著者等紹介

南陀楼綾繁[ナンダロウアヤシゲ]
1967年島根県出雲市生まれ。ライター、編集者。早稲田大学第一文学部卒業。明治大学大学院修士課程修了。古本、新刊、図書館、ミニコミなど、本に関することならなんでも追いかける。1997年から2005年まで、編集スタッフとして「本とコンピュータ」編集室に在籍。「不忍ブックストリートの一箱古本市」発起人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海月

75
図書館本。たまにやってくる読書本ブーム(笑)今回も2作続けての本がテーマでした。今回は僕自身もはじめてみたいと思ってる一箱古本市についての本。内容は古本市の成り立ちから各地での古本市の内容、最終章でまとめられてる感じです。やっぱりアウトプットって大事ですね。本屋さんごっこを通して本の話をする。それが最終的には遊びになる。読んで一人で納得するだけじゃない。本って本当に考え方次第では無限の可能性を秘めてると感じました。コロナが明けてイベントがあれば是非参加したいです。古い本ですがおすすめですよー!2022/03/24

shikada

22
誰もがダンボール一箱に本を詰めて、その地域の店の軒先を借りて、古本を売る「一箱古本市」。現場での「本屋ごっこ」を経て、その後の打ち上げなどで本好きが交流する様子がすごく楽しそう。全国各地(おもに政令指定都市)にこの催しが広がっていて、同じ場所で繰り返し開催することで、古本市と人と街の関係が築かれていく。2020/08/12

緋莢

20
東京の谷中・根津・千駄木、通称“谷根千”。魅力的な書店や古書店、ブックカフェが揃うこの地域を、店単体では無く、全体として注目して欲しいという想いから、「不忍ブックストリート」と命名、さらに、「この辺りで古本市が出来たらいいね」という事から、「一箱古本市」が誕生する。様々なお店の前で、一人が一箱に古本を入れて売るというイベントの模様や、全国のブックイベントガイドなどを紹介した本。 2015/12/11

はじめさん

19
今では日本各地で開催されている「一箱古本市」の産みの親、南陀楼綾繁さんによる、どのような発想で一箱古本市が産まれたのか、そして他の地方に伝播していったかを描く。/ つい一週間前、地元の一箱古本市に出店した事もあり、楽しく読めた。はじまりは2004年頃なんですね。ビブリオバトルもその辺だったような。BBが学校などの教育分野で発展したのに対し、一箱古本市は民間主体のイベントとして発展。「本」が売れない、メインストリームのはずがサブカルに負けてる、といった話も聞くが、野にはまだまだ本に憑かれた人間も多いと確認。2017/06/11

ふろんた

17
素人がお店屋さんごっこができる分、古書店に足を運ぶよりも気軽に楽しめる。予習は完了。いざ、不忍ブックストリートへ。2014/03/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/554460
  • ご注意事項