光文社新書<br> 亡国の中学受験―公立不信ビジネスの実態

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光文社新書
亡国の中学受験―公立不信ビジネスの実態

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035358
  • NDC分類 376.8
  • Cコード C0237

内容説明

「お値打ち校」に本当に値打ちはあるのか?理解不能な先取り授業、スタンドプレーの学校改革、蔓延するいじめ―受験産業と私立中高一貫校の黒い霧。

目次

序章 何やらおかしなことになっている
第1章 そのアドバイスを疑え!―中学受験を勧めるために中学受験を勧める言葉たち
第2章 「教育」は教育のためとは限らない―少子化時代のパイの奪い合い
第3章 学校は子どものためとは限らない―受験終了組が語る私立中高一貫校落胆エピソード集
第4章 語られない中学受験のデメリット―「開成合格→東大」の対極にあるもの
終章 中学受験ブームの歴史的現在から何を学ぶか

著者等紹介

瀬川松子[セガワマツコ]
1977年東京生まれ。お茶の水女子大学大学院博士後期課程に在籍中。’90年代より、四谷大塚系列の塾で中学受験生を指導。その後、複数の家庭教師会社に登録し、多くの中学受験家庭に派遣されるが、過剰な利益追求への疑問から、現在は個人で活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つたじゅん

8
乗りかかった船からひとり飛び降りるのは勇気がいることだけど、必要な時もある。私立中高一貫校絶賛の風潮にも疑問を呈していくべきなのだな。2012/03/06

みんと

8
中学受験人口が毎年増え続ける中で、受験する意味をもう一度確かめてみる。公立は荒れているというが、では、私立だったらいじめや学校崩壊は避けられるのかといえば、そんなことはないそうだ。勉強面でも、ケアの度合いが違い、大学付属校ならではの先取り授業も魅力だという話をよく聞くが、実際、塾に通わずに、上位でいるのは至難の業らしい。落ちこぼれて、学校を去らなければいけなくなった例も少なくはないそうだ。そう考えると、わが子の受験に関しても不安になる。2010/09/06

たこやき

8
「ダメな公立」「良い私立」の二分論で語られる私立と公立。しかし、それは本当なのか? 比較の問題点から、その背景。そして、私立に入った生徒や親の言葉。二分論で語る話は、基本的に眉唾モノだと思っていたが、受験などでも同様の構造があると思い知らされる。ただ、この「ダメな公立」については、教育を語る政治家とか、そういう形のところにも見られることのように感じる。2010/07/04

Sayaka

6
『二月の勝者』の参考文献にあったので読んでみた。公立不信を煽るビジネス。教育界でのビジネスであって教育ではない。どこにも忖度してない内容で、冷静に考えるきっかけにも。それにしても関東と関西で事情が違う(こちらは公立高校がめっちゃ優秀なので是が日でも私学みたいなノリは無い)のでイマイチピンと来ない。2020/02/27

がっち

5
地域で話が異なる話でもあるなぁと感じる。特に地方では公立が良いと考えられるし、私立なんてあまり希望しない。しかし塾にしても、学校にしても、地域格差や、経済格差があるのはどうしたものか。それがちょうど循環して経済格差になっていくし、問題だと個人的には思う。2013/06/03

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