光文社新書<br> 大人のための仏教童話―人生を見つめなおす10の物語

電子版価格
¥803
  • 電書あり

光文社新書
大人のための仏教童話―人生を見つめなおす10の物語

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 273p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784334035310
  • NDC分類 184.9
  • Cコード C0214

内容説明

心の幸福はどのようにすれば得られるのか―。この世は苦しみに満ちているとする仏教は、その苦に気づき、そこから脱却する方法を教えている。日々の生活の中で、迷い、苦しみ、進む道を見失った時、本書で取り上げた童話は、その解決のためのヒントを与えてくれる。

目次

第1章 人生は苦である―仏教説話『香の火』『苦しみの器』を読む
第2章 世界をどう見るか―花岡大学『ぞうとはどのようなものか』『すなのしろ』を読む
第3章 苦しみから逃れるためになすべきこと―仏教説話『毒矢の例え』を読む
第4章 無限のつながりが今の私である―花岡大学『美しい眼の王子』を読む
第5章 他人を思う心の大切さ―花岡大学『アマリリスのようなおんなの子』を読む
第6章 誰でも良い心を持っている―新美南吉『手袋を買いに』を読む
第7章 人は何のために生きるのか―新美南吉『ごん狐』・芥川龍之介『蜘蛛の糸』を読む

著者等紹介

東ゆみこ[ヒガシユミコ]
1968年千葉県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程で神話学・日本文学、お茶の水女子大学大学院博士課程で比較文化学を専攻。学術博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科グローバルCOE「死生学の展開と組織化」の特任研究員、学習院女子大学・都留文科大学・東京外国語大学の非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山岡志紀

4
仏教の思想に触れたくて読了。因果や八正道といった思想は触れられたけど、触れれば触れるほど自分からは遠い世界だと思ってしまった。そうした気持ちを俯瞰するのが第一歩。2020/01/25

fuwa

3
留学生を対象にした講義を共に受講したような読後感。著者の実践等から、自らを見詰める仏教的手法が綴られており、参考になる。『蜘蛛の糸』のお釈迦様の「浅ましいとは考えないだろう」―私もそう思う。芥川もそう思えていたら、自死せずに済んだのかもしれない。全ての存在は赦されている。2023/06/01

とろろ

2
仏教童話として「手袋を買いに」「ごん狐」が紹介されているのが面白い。久しぶりに絵本を読みたくなりました。第二章 世界をどう見るか、の「図1は何に見えますか?」という授業の質問から「ぞうとは どのようなものか」「すなのしろ」と繋げ、無常の説明へ入っていくところが良かった。コンパクトでわかりやすくて、新書として良い本ではないでしょうか。2012/12/13

にゃん

2
仏教童話をもとに、仏教の四苦八苦と、その乗り越え方ががわかりやすく解説されています。ちょうど、四苦のひとつである、求不得苦(得られないものを求める苦しみ)にとらわれていた私はこの本をスタバで読みながら大泣。そのあとさっぱりしました。この世は苦でみちあふれているけれども、それは自分だけではないんだと、不思議に力がわきます。2010/07/05

わーいわーい

1
私の心に一番響いたのは、「敵は宝である」「赦す」ということ。この世は苦しみだらけなので、この本を読んで心穏やかになれた。苦しみにすら気づいていないということを読んで目から鱗であった。そうかもしれぬ。「ごん狐」はいつ読んでも熱い何かが強く心に残る。2018/04/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/264835
  • ご注意事項